また明日!
少し寝て、
私達の時間は後少しで、
起きて紅茶を入れた。
お茶とお菓子の甘い時間。
休日の中でもある、休憩時間。
スコーンと紅茶を頂く。
「て、七菜さん。なんでスコーンなんかあるんですか。野宿でしょ!」
「買ってきた。どんな時にでもお茶の時間は大事にしたいねえ」
わび・さび♪
わび・さび♪
紅茶飲んでる時点で違う。
野宿だけど、何故か高そうなティーカップ。
七菜さんは、形から入るタイプだ。
そして入る前に飽きる人だ.......。
「それを言っちゃおしまいよ!」
「七菜さん?人生を形にはめてあげましょうか?」
少女達の会話じゃない。
どーやって、形にはめるかなんて、自分で言いながら想像がつかないや。
ヤレヤレと、紅茶を口に含む。
「聲がお嫁さんになって、私の人生墓場だー!とか?」
含んだ紅茶をプー!と吐き出す。
「きゃっ!?聲の液体が私をビシャビシャに!?」
「エロい方に持って行こうとしたら、シバきますからね?」
七菜さんがいらぬ事が言ったからとはいえ、七菜さんの白のTシャツが、紅茶で汚してしまったのは私。
手にしたハンカチで胸元を拭く。
ちょっと柔らかい。
「あん♪聲ったら、もっと優しく拭いて♪」
「シバきます」
完全に遊んでいる七菜さんの、そこそこある胸をゴシゴシ、プルンプルンと拭ききって、
ぺっ!と、ハンカチを投げ捨てる。
「聲ったら、そんなに照れなくても♪顔赤いよ?」
「熱中症じゃい!!」
そっちの方が問題なんだが、
照れ隠しだ。
七菜さんに照れ隠しもおかしな話だ。
安心と安定の七菜さんなんだから。
だけど私の心は、先程からザワついてきて、家に帰る時間が近付いてきた。
「そろそろ日が落ちる。途中まで送っていくよ、聲」
「........」
「どーしたの。また明日があるじゃない」
「今日の続きみたいな。そんな毎日が続くかは分からない」
「そうね」
「次の日になったら、何かが食い違って、今日みたいな何でもない1日じゃないかも知れない」
「そうね。でも」
「.....でも?でも何ですか七菜さん?」
「でも明日も私達は会う。それは決まってるじゃない」
厭世家で、めんどくさがりの七菜さんが、そんな事を
言うなんて。
「私もだけど、聲も相当寂しがり屋よね」
七菜さんが自認して、私も再確認して、
「私の友達、七菜さんしかいないんですからね!」
「うわあ、そうだった。そりゃあ、大切に扱わないと」
友達のような、友達以上の私達は、今日という日にバイバイと別れを告げた。
また明日──!
続く




