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七菜さんの腕枕
「うーん.....」
「やっぱり、寝づらい?聲」
「枕、忘れちゃったなあ。地面がゴツゴツして痛い」
「私はあるから、ほらっ。これでどう?」
七菜さんが腕枕を出してきた。
ふむ。もうちょっと近ずかないと無理だな。
んしょ、んしょ。
七菜さんの薄目の眠そうな顔が間近に来る。
では失礼して、
ムギュ。
「あっはっはっ。事後の彼氏ってこんな感じかー」
さっきまで眠そうだったくせに、七菜さん爆笑。
くっ!精神的には、私が彼氏だぞ!
しかし、七菜さんの妙な安心感はここでも発揮されて、私はトロンと眠くなってしまった。
仕方ないから、この眠気に免じて、百歩譲ってお姉ちゃんだな。
「あーもう無理。お休みお姉ちゃん」
「はい。お休み聲」
腕枕した手で、私の短い髪の毛を鋤くように撫でる七菜さん。
ヤバい、気持ちよすぎて意識が眠りに完全に落ちた......。
遠ざかる意識が最後に思ったのは、
七菜さんが、本当に1人になりたい人にしては、物凄く慈しむような撫で方だった──
続く




