月光の下で
「少し基地で寝たら、全回復ですよ」
聲が泣いたんだろうな。
ちょっと腫れぼったい目をしながら、強がった。
少し胸が痛む。少しだ。
「私、逃げちゃったけど七菜さん。七菜さんは、そんなに1人でいたいの?私とでも息苦しい?」
「誰とでもかな。こんな事言ったら生きてけない。だから、こんな事言うのは今だけにしよう」
「私にだったら、言ってもいいよ。七菜さんが別人、ううん。人に見えなくて逃げたけど、聞くよ?七菜さんの愚痴」
「はっはっはっ。愚痴か。そりゃあいい」
「笑わないで七菜さん。馬鹿にしないでよ?七菜さんが、馬鹿なんだから」
「わかった、わかった。くくくっ....」
「今晩は、七菜さんのテントで寝るからね?七菜さんの馬鹿に付き合うんだから」
「1人でいたい私のハートは無視かい?」
「そんなのハートじゃない。ただのエゴ」
「ホットココアを入れた。飲もう聲」
「いただきます七菜さん。七菜さんが1人でいたい理由。正直全然分かんない。友達いない私からしたら。寂しくないの?」
「寂しくか。最初はね?けど寂しさより、煩わしさの方が勝った。のかな?多分」
「自分の事なのに分かんないのね、七菜さん。やっぱり馬鹿。なんだかんだこうして話してるくせに」
「適当なんだよ。適当にしか言えない。合わせて生きてきたから。だから1人で本当の自分を確保したいんだ」
「もう本当にバカ。今晩は一緒にいますからね、七菜さん。本当に1人になりたい時は、離れてあげるから。でも今はいなさい。」
「.......おやすみ」
私達は、黙った。
月の光が差し込む夜の公園。
月光の下で私達は、友達か、友達以上になった。
続く




