五月病
掲載日:2018/05/21
青空の中の有限を知って
割り当てられた時間に摩耗する
個々の命を感じて
日々溜め込んだ情動は
やむを得ぬ悉無律思考
ならばいっそ 閉じ籠ってやろうか
ならばいっそ 辞めてやろうか
ならばいっそ 消えてやろうか
悔しさから来る衝動は
大気圏に消えた夜這い星だとすると
鬱憤から来る虚無感は
夜空に残った流星痕のようで
どちらにせよ瞬く間に消えた
感情とは呼べぬ一過性の剥片で
今宵の虚空に降り注いだ
水瓶座の流星群は
つい先月まで希望と呼んだ
サラリーマンの溜め息に見えた




