俺が地球最後にして最強の人類な件について
俺は高校からの帰路についていた。根暗な俺はいつも通り足元を見ながら歩いていた。
コツン……
俺は近くにある小石を、何気なく蹴った。
ところで読者の皆々は、弱点と言うものを知っているだろうか。硬いものでもその点を突けば粉々になると言われている。
何が言いたいかというと、俺の蹴った小石は地球の弱点にぶつかったのだ。
俺以外のあらゆる生命を巻き込みながら粉々になっていく地球。それを俺はただ一人傍観していた。
経験値、という考え方がある。
殺した他人の経験の一部が、自分の経験となり、自身の力を高めるという考えだ。
地球の持つ46億年の経験を吸収した俺は、死ねなくなっていたのだ。そして俺は、宇宙を漂うゴミクズとなった。
永遠とも思える時間を漂いながら俺は思った。
なんで、小石なんて蹴っちゃったんだろうなぁ……
今書いている小説に行き詰まったのでむしゃくしゃして書いた、反省はしていない。