13/20
13 元凶[2]
「これからどうなるかわかってるの!?嫌でも世間の注目にさらされるお兄ちゃん達の気持ちにもなりなよ!!事件とかに巻き込まれたらどうするの!?」
『大丈夫よ、死にはしないわ。死ぬよりツラいことはあるけど』
「不吉なこと言わないでよ!!」
私の母親は時々こんな風に予言めいた事を言う。しかもその予言、高確率で当たるから怖い。
私の母親はお気楽主義。そこは流石篤兄の母親。篤哉の面白ければ何でもという寛大さは母、祭からのようだ。
面白いと思ったら行動しないと気が済まないその行動力があったからこそ会社で重宝される人物になったのだろう。今回はそれが裏目に出たけど。
『それにお兄ちゃん達が危険になったら麻哉ちゃんが守ってあげるでしょ??』
「もちろんだよ、でも」
『なら大丈夫よ。なんたってお母さんの子供だからね。4人の人生がスリル満載で面白くなると思えば』
「人生にスリルを求められるほど危ない性格してないの、こっちは!!」
『あら残念』
本当に残念そうな声。
「…もういいや、だってお母さんだもんね」
『えへん』
胸を張るところじゃないよ、そこは。




