プロローグ
2039年、安明 27年
第三次世界大戦で主にアメリカ、カナダ、ヨーロッパを含むアメリカ連合国と新ロシア連邦、日本、中国などを含む平和連合国が対立した。
当初、日本国憲法第9条を廃止した日本は、アメリカ側に立とうとしたがアメリカ側は自衛隊を過小評価し日本を「我々の軍力に依存した優等生国家は中立でもしてなさい」と言い参加を拒否。
今までアメリカの言うことを聞いてきた日本であったがさすがに今回ばかりは我慢しきれなかった。
兵力は少子化問題を何とか乗り切ったお陰で十分あった。技術だって世界に誇れる。だが、連中は戦争で得た賠償金や地位を独占するつもりだと日本は悟った。
そこで、同じく連合国への参加を拒否された中国とともに日本は、ロシアなどが参加する平和連合国側へついたのだった。
中国は人口爆発に対抗すべくとった政策があまりにも過激すぎるため国民が亡命、自殺などを行い、人口が著しく少なくなり経済的に破滅寸前だった。そこで日本は中国を助けるため、経済的支援、日中共同によるガス、油田開発などを行った。その甲斐あって日中間の信頼、信用が上がり、中国は日本を尊敬するようになった。
そして日本政府は他の党の連中が騒ぐ事を防ぐため国会議事堂に武装部隊を送り込み戦争に反発する党員を片っ端から射殺した。そして戦争を支持する党を集め一つの党に統合した。
日本は独裁政治の形が出来てしまったのだった。
このことに国民は反発することができなかった。なぜなら政府は反発する人間を片っ端から射殺していたのだ。
日本の提案により、各国々で担当を割り振ることにした。
日本は、超高高度爆撃、兵器開発、兵員の補給などを担当。
中国は、日本の兵器開発を援助、兵器の量産。予備兵員の訓練などを担当。
ロシアは、得意とする部隊の大量投入による敵国の制圧、同盟国の防衛援助などを担当。
その他の国は、兵員の訓練、物資の確保などを担当。
核などの兵器に苦戦しつつも見事、同盟国が勝利。
莫大な賠償金を手に入れたのだった。
そして、戦争が終わって5年後、2050年、安明38年。
まだまだ、戦後の傷跡はかなり残っていた。
今回の戦いでこれ程のダメージを追ったのは国民が政府の言うことを聞かないからだと勝手な判断をした政府は自分勝手な法律を作り国民に責任を負わせようとした。
それにはさすがに我慢ができなくなり反発した国民は政府に対する暴動やテロを行った。
しかし、政府は力尽くで国民を黙らせようとした。
だが、一向に国民による暴動などの反乱はやまなかった。
そこで、インターネットやニュースが暴動やテロの原因と判断した政府は日本国憲法第21条第2項を改正し新たに検閲管理委員会を発足し検閲制度を復活させた。
日本国憲法第21条第2項にはこう書かれていた。
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
改正後
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現は検閲により取り締まることができる。
また、検閲を妨害するような行為に対しての武力の行使を認める。
検閲は、新聞、雑誌、インターネットなどのマスメディアを検閲し不当な情報だと判断した物を停止又は廃止などできるようになった。
しかし、政府の勝手な行動に対抗すべく国民は反政府組織を作り、検閲や政府に対して抵抗を取っていた。
憲法第9条が廃止されたお陰で、反政府組織は武装を施すことができたのだ。
しかし、政府は、反政府組織からの攻撃から検閲管理委員会などの各政府機関を守るため国家特別機動部隊を配備した。
まさに内戦の勃発である。
初投稿で少しばかり緊張しております(^_^;)
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