リメイクの宣伝です
皆様、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
初めての方は初めまして、以前から読んでいただいている方はお久しぶりです。
作者のこう茶でございます。
最近はだいぶ暖かくなってきましたね。
それと、同時に花粉も飛んでいるようで、花粉症の私にはつらい季節がやってまいりました。
そんな中、今回宣伝をさせていただきます。
この小説「扉の向こう ~another one~」は以前連載しており、私の技量の低さから、練り直しのため連載を凍結しておりましたが、新しく別に連載をすることに決めました。
タイトルは「欲望の扉~another sky~」です!
この話では主人公は神谷空のままで、変わりなく、世界観もほぼ同じです。
しかし、ストーリー、書き方が所々異なっており、楽しんでいただけるかと思います。
よろしければ下のURLから、飛ぶか私のマイページから探していただければな、と思います。
感想、評価などお待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。
http://ncode.syosetu.com/n7650ba/
以下、「欲望の扉~another sky~」の一部抜粋。
明かり一つも無い常闇の世界。
ペタペタと音を立てながら歩く少年。
右も左も分からない場所で進む。
なぜ、ここに居るのかは分からない。
それでも当てもなく彷徨いつづけた。
だが、進めば何かあるのではないかという希望だけが彼を突き動かす。
冷たく暗い場所で少年は《独り》だった。
◆◆◆
ここは大陸アンファーデアの猫族の王が治めるシャ・ユトピの最北端に位置するシャ・フルールという村。この村は豊かな自然に囲まれ、シャ・フルールの中でも有数の観光地である。
村人は観光地としての生業と、花々や薬草を売って生活している。
村から離れた場所にある言わずと知れた自然の花園にいる少女もまた家の手伝いの為にここまで訪れていた。
「ふん、ふふーん!」
茶色の髪を後ろで編み込み、ピンク色のワンピースを着てた少女は今流行りの歌を歌いながら上機嫌で草花を摘み取っている。
今年に入ってから一人で摘み取りに行くことが許されたばかりだ。それでも一人前と認められた気がして嬉しくてたまらなかった。母親からつい先日教わったばかりのスキルを使ってみた。
「【高速採取】!」
すると、自分の体が嘘みたいに素早く動き、刈り取っていく。
「わぁ! すごいすごい!」
だが、そのはしゃぎ様もスキルが終わるまでだった。スキルの効果が切れると、大量の薬草と花を手に入れたが、とてもない疲労感が少女を襲った。
「はぁ、はぁ……もう、だめ。ちょっと休んでからいこう」
そう言って腰を下ろし、水筒を取りだした。




