1-2 小学生の記憶
「よっし、宿題終わり!ゲームしよ!」
「いいよ!今日は負けないから。」
僕と大悟が今ハマっているゲーム。格闘物でなかなか面白いものだ。
「あっ!理玖その技反則だよ!」
「公式な使い方だから反則じゃないよ!」
「ずるい…」
「はい、僕の勝ち!」
「うーん、納得いかない…」
早々にゲームに飽きた僕は、理玖の家に遊びに行くことにした。多分拓郎たちも理玖の家にいるだろう。
「ただいまー」
「お邪魔しまーす!」
「あら、いらっしゃい。宿題は終わらせてきた?」
「はい!」
理玖の家に上がると、理玖の飼っている猫、りんちゃんが迎えてくれた。そして雄飛と旭がいた。2人は双子なのだ。たまにどちらが雄飛なのか分からなくなる。
「にゃー」
「りんちゃんこんにちわ。今日も可愛いね。」
「にゃあ」
当たり前でしょ、というように頭を僕の足に擦り付けてくる。撫でていると理玖がやってきた。
「何して遊ぶ?」
「拓郎来てる?」
理玖が尋ねる。
「雄飛は来てるけど。」
「じゃあカードゲームだね。」
「お、隼人に大悟じゃん。」
「雄飛と旭の2人なんて珍しいね。」
「まぁ、たまにはね。旭が行きたいって言ってたから」
雄飛は今日の宿題を、旭はまんがを読んでいた。
「雄飛そのまんが面白い?」
「俺旭だよ」
「あ、ごめん。間違えちゃった。」
「いいけど。隼人も読む?」
「読む!」
旭が読んでいたまんがを借り、旭は新しいまんがを手にする。雄飛は理玖と宿題をしていた。
「あ、理玖。CD一応持ってきたけど」
「ほんと?貸して欲しいな。」
「はい」
「ありがとう。パソコンに入れたら返すね。」
「いつでもいいよ。」
「分かった。あ、雄飛そこ計算式違うよ」
「え、嘘?」
「ほんと。この計算式だよ。」
「あ、わかった!ありがとう」
「いいえー」
時間は17:30を指していた。そろそろ帰る時間だ。
「僕もう帰るね。」
「あ、雄飛。俺たちもそろそろ帰らないと」
「ほんとだ。隼人一緒に帰ろ。」
「いいよ。お邪魔しましたー!」
「ありがとうございましたー!」
「はーい。またおいで!」
外に出ると、もう真っ暗だった。
「冬だねぇ」
「そうだね。早く帰ろ。」
「うん。」
15分後、旭と雄飛の家に着く。
「じゃあまた明日ねー」
「じゃあなー!」
明日には大悟も来るだろう。その時には今日の話をしてやるんだ。




