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魔法少女戦争 ~ロストグリモワールを俺は知っている~  作者: ゆき
第六章 Lost Grimoire

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op03 大義

 空には満天の星が広がっている。

 『RAID6』は上書きされ、如月カイトが創りだした電子世界に変わっていた。


 ロンギヌスの槍のある聖堂に、結界が張り直されていた。


「ここで待っててくれ」

「かしこまりました」

 如月タツキが魔法少女に伝えて、聖堂に近づいていく。


「ヴェルネス司祭、いや、ペルロって呼んだほうがいいかな?」

「なんだ、君か。相変わらず歳を取らないな」

「俺には魔法があるからね」

 聖堂の前で、如月タツキがヴェルネス司祭に話しかける。


「言っておくが、聖堂に入ることは禁じておる。いくら、君でもな」

「もちろん、わかってるよ」

 如月タツキが階段に座る。

 頬杖をついて、遠くを見つめる。


「俺だって魔法少女戦争の経験者だ。共に戦ったじゃないか、ペルロ」

「・・・・思い出したくも無いな」

 ヴェルネス司祭が息をつく。


「君だってそうだろう? タツキ」

「・・・・・・・・・」

「まったく、また魔法少女戦争に参加するなんて馬鹿げてる。こっちは関わりたくも無いのに、仕方なく関わっているというのに」

 長い瞬きをする。


「サクラは魔法少女戦争の戦闘で受けた呪いで15年後に死んだが、ガキを2人産んだんだ。2人とも魔法少女戦争に関わってる。1人は魔法少女、一人は主だ」

「は?」

「・・・・・・」

 如月タツキが何も言わずにほほ笑む。

 ソロモンの指輪に触れながら、まっすぐ前を見た。


「この書き換える魔力・・・まさか、『RAID6』の消滅は、お前の子供が関わっていたのか?」

「そうらしいな」

「・・・はぁ・・・・おかげで結界は張り直しだ。聖堂が壊れなかったのは奇跡だな。神々の加護か・・・」

 ヴェルネス司祭が聖堂を見つめながら頭を搔いた。


「神か」

 如月タツキが吐き捨てるように言う。


「君はまだ、神が憎いのか?」


「聞くまでも無いだろう」

「・・・・・・・・」

 如月タツキが立ち上がって、マントを後ろにやった。


「じゃあな、俺は『黄金の薔薇団』に戻って色々やることがある。今度こそ必ず魔法少女戦争の勝者となる」

「一度負けたというのに懲りない奴だ」


「俺の願いは大義だ。世界のために叶えなければいけない」


「友として言ってこう」

 ヴェルネス司祭が胸に手を当てた。


「君が呪縛から解かれるよう、神に祈るよ」

 

 如月タツキが手をひらひら振って、聖堂から離れていった。

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