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256.病気と健康, 3

(ローズ)


ブルーは再び笑顔を取り戻した。彼女の頬は完全に色を取り戻したが、まだ少しくぼんでいるように見える。

傷口の開いた右腕はまだスリングで固定され、包帯で覆われている。


朝、目を覚ますと、じっと座っているので、私は汗と血漿でベトベトになった包帯を丁寧に外した。

ブルーエの右手はまだ本当に動かない。腐っているようには見えないが、あまり健康にも見えない。

彼女は左手で腕を支え、私にこの奇妙な肉を丁寧に掃除させる。肉はゆっくりと生えてくる。骨はほとんど肉で覆われている。開いた肩も同様だ。骨は薄い半透明の皮膚と細い筋繊維で覆われている。


B 「ありがとう。


私はこの新しい肌を覆う色づいた汗をそっと拭っている。


R 「何のために?

B-私のことをとてもよくしてくれて、親切にしてくれた。

R 「もちろん。愛する妹を汚物の中で朽ち果てさせたくないからね。


私が古い服の切れ端で作った新しい包帯を巻いている間、彼女は黙っている。今はボロ布しか身に着けていないが、気にしない。


B 「私たちは結ばれている。

R 「たとえ世界が開かれていても、僕は君と一緒に冒険したいんだ......そうだね。そういう意味なら

R - 病めるときも健やかなるときも...


ああ。あなたね私は彼女の青みがかった冷たい手を持ち上げ、わずかにキスをする。


R「死が私たちを引き離すなんて、まだ考えたくない。お願い、ブルーと一緒にいて。


その言葉と私の行動に、彼女の心は躍る。彼女の心に響く。

お願いだ...私と一緒にいて...


彼女の青白い手が私の中で震えるが、動くことはできない。だから彼女の左手は私の手の上に置かれた。


B 「忘れてはいないよ。今は弱気になってるけど、約束は忘れてないよ。この新しい人生でも、それは変わらないでしょ?

R 「そうだね。おそらくこれまで以上にね。


私は彼女の手を握り、立ち上がるのを助ける。彼女は目を大きく見開いて私を見ている。


R 「私たちは、特に弱さを感じたときには、できるだけお互いを思いやり続ける。

B 「はい、お願いします。


私は微笑みながら、彼女の髪を手でかきあげる。彼女はめったに見せない照れ笑いを浮かべている。

あなたが必要とする限り、私はあなたの面倒を見ますし、私ができる限りあなたの面倒を見続けます。


いつかもちろん、人生の物語が私たちを引き離す日まで。何年も何年も経たないうちに......。願っている。そして今、願いは叶う傾向にある。


再び歩き始めるあなたの手を握る。この先ずっと、あなたと一緒にいたい。できる限り長く。


~


喉がむずむずして咳が出る。そうすると奇妙な音がする。その音は思いのほかかすれ、湿度が高い。

ブルーは気づいた。今、私の服のほとんどは彼女の包帯なので、私は薄着だ。

少し風邪を引いたようだ。


今までの人生で病気になった記憶はない。寄生虫とかではなく、正真正銘の病気だ。発熱と脱力感、リンパの腫れ、くしゃみの連発......。

まあ...。僕が正しいか間違っているかは別として、少なくとも、今自分が本当に病気なのは分かっているし、シュールでも何でもない。

咳がどんどん出てくる。めまいがするほどだ。


ブルーはその日、座るのを手伝ってくれ、涙を流して咳き込む私の背中を押さえた。目が痛く、肺に空気がない。

分ほど、息が詰まりそうになる。


苦しそうに呼吸をする私をブルーが抱きかかえ、私はゆっくりと視力と呼吸を取り戻し、自分自身を取り戻した。


B 「熱もあるみたいだね。1日か2日休んだ方がいいと思うよ。

R「そうだね。ひどい気分だよ。なんとかなる?

B 「大丈夫だよ。ゆっくり休んでね。


そして今、私は看病されている。彼女は丘や森に囲まれたこの田園地帯を歩き回り、左肩にかけたバッグに発見物を入れて戻ってくる。

変な感じがする。震えているんだ。

熱っぽくて、寝ているときに鮮明で痛い夢を見る。


色。闇。怪物。血と肉だらけ。肉の爆発。もう自分がどこにいるのかわからない。

悲鳴を上げ、見えない怪物との怒りに燃えるブルー。そしてリヒトの視線は茫然自失で満たされていた。

もう1本のバラを見つけたとき、私はパニックに陥った。


不安と冷や汗の中で目を覚ますと、すべてが平穏で、ブルーが優しく私の世話をしてくれている。以前私が彼女にしたのと同じように。もう何も起こっていない。


R 「ありがとう...。


汗をたくさんかいて、ひどい気分なんだ。彼女はただ私を助けてくれる。


酔った白昼夢のように数日と夜が過ぎていく。私は時間を追うことができない。夢の中で一人になることもある。ある時はブルーが私を助けてくれる。


食べる、飲む、寝る、着替える、トイレ、洗濯、掃除。


B 「顔色もよくなってきたね。熱も下がってきたみたいだし。


この言葉ははっきりと覚えている。

胸の真ん中がむずむずする。左手の半分を失った後のような感覚だ。幻肢痛だっけ?痛い。

何かが私を苦しめ、私の心を傷つける。私はブルーエの手をつかむ。


R 「お願い、行かないで...。


今度は彼女が私の頭を優しく撫で、慰めの言葉をささやく番だ。

まだ数日しか経っていない...。でも、もう太陽が恋しい。君と一緒に歩くのが恋しい。


この素晴らしい世界で。

安らかに。


病気から生まれるループする夢は好きではない。


現実は、自分の頭の中で迷っているよりずっと気分がいい。


~


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