250.アルコールの不思議, 4
(ローズ)
イギリス海峡の傷ついた凸凹の海岸線をたどりながら、私たちはついに、海外での航海に使えそうなものを見つけた。
まあ、本当は2つ見つけたんだけど、1つ目を試すのは断固拒否する。
私たちはプライベート空港を見つけた。小さな飛行機が倉庫の中にある。
小さな漁船を含め、さまざまな商業用品や道具、乗り物がある大きな倉庫を見つけた。それを使おう。
例によって、ほとんどのコンテナにはカビや得体の知れない老朽化した商品しか入っていない。
でも、残っているのは何日か生きるのに十分な量だし、すぐに島を出ることができる。素晴らしい！
ブルーはロープを引き、私たちが設置した丸太の上をボートがゆっくりと滑り、海に向かって進むのを助けている。
ボートを海まで運ぶのに背中と肩を痛めた。でも、なんとかなるさ。
難しいので交代する。もう一人は、大きなロックが滑ったり落ちたりしないように後ろから押す。
外が雨の中、午後は休養を取る。
私は他の木箱を物色し、ブルーはそこにある小さな作業場で何かを作っている。
武器を見つけたが、私のライフルと一致するものはなかった。そこに置いてきた。服はまだいい状態だった。ブルーは泥まみれで汚れた黒いシャツにしがみついていたが、私は着替えた。
中庭の雨を登る水たまりの上に、ガソリンがポツポツと落ちているのが見える。
色とりどりのプリズムのような霧が水滴から水滴へと飛び移り、火とは似ても似つかないダンスを繰り広げる。まさにショーだ。
20年前のクッキーを食べながら、それを眺める。味は薄っぺらい小麦粉と腐った油のようだが、それでも美味しい。
~
ブルーエは船のコンパスを作った。
私としては、銃よりももっと危険なものを見つけた。アッ。
背中を冷たい戦慄が走るのを感じながら、私は覗き込んだ木枠を静かに閉じようとした。
その時、ブルーは私の後ろにいた。
B 「ローズは何か見つけた？
私は以前、そのような状況に陥ったことを覚えている。嘘をつこうと思えばいくらでもつける。しかし、真実を隠す努力は、避けられない運命をわずかに遅らせるだけで、それほど大きなものではなかった。彼女は私を見抜くだろう。
だから私は深いため息をつき、もうあきらめた...。
私は箱を開け、その中に入っているボトルを1本取る。
ブルーは驚いたような表情を見せたが、私が予想していたほどには興奮していなかった。
B 「今、飲んでるの？
R - !ああ、いや。でも、あなたは私を酔わせることにとても熱心だと思ったわ。
B 「それはいいことじゃないし、僕らしくもない。
R「まあ、ただ心配だったのは...。
B 「お酒をストレートで飲んだ記憶がないんです。おいしいんですか？
R 「好みによると思うよ。リーズナブルでいてくれれば、それを味わうことができる。
~
私たちは2種類のボトルから一口ずつ飲んだ。ブルーが咳き込み、火傷しそうだと言う。
私はアルコール飲料のことはよく知らないが、少なくともエールやワインより強いことはわかる。ずっと強い。
すでにバランスがわずかに柔らかくなっているのを感じたので、私は3口食べたところで止めた。
ブルーはただ唇を濡らしている。
B 「思ったより甘いんだけど、直後に体が震えるんだ。
R「そうだね、体が柔らかくなって、体の固さがどんどん失われていくのを感じるよ。そこで止めるよ。
ボートを引っ張るのは私の役目だ。今は崖のそばで間に合わせのカウンターウェイトを使っているが、それでもウェイトと閘門を担いで行ったり来たりする必要がある。
ブルーは最後の一口を飲み、不愉快そうな顔をして、私を助けに来た。
私たちは、努力の合間を縫って、穏やかに、そして定期的に小さな口をつけながら一日を終える。
私たちは肉体労働をしながら、一度に豆を一粒ずつ口にした。
そうしているうちに、私たちは次第に明るく温かくなっていく。努力に対して、自分たちの状況に対して、自分たちがどんどん野暮ったくなっていく様子に対して、そして最後には特に何もないことに対して、私たちはもっと微笑み、笑う。
重い金属製の丸太や木箱を動かすときの顔。私たちが必要に迫られて船を水上に浮かべるときのぎこちなさ。私の顔の上に落ち続ける髪の束。しばらくして紅潮するブルーエの顔。
日暮れ時、ボートは水面に向かって最後の斜面を滑る準備がほぼ整った。
今は、ちょっと頼りなくなってきているのがわかるので、進めたくない。
私たちはその晩はそのままにして、すべてを笑い飛ばすために中に戻った。
私がケーブルに躓いて転ぶと、ブルーは笑い声を上げ、不器用な私を助けようとした。
私たちがどれだけバカバカしくなったか笑ってしまう。もう何も触れず、ただ座っていればいいんだ。
彼女は涙目でうなずいた。
それでも手のひらをひっかいて少し血が出た。小さな切り傷にアルコールをかけるのは断る。別の方法で手をきれいにしようとする間、私たちは壁際に座る。
ブルエは哺乳瓶を飲むが、私が心配していると、飲まずに哺乳瓶を閉じてしまった。
今はとても眠そうだ。靴も脱がずにそのままベッドに入る。
彼女はもう眠っているように見えたので、私は自分の残りの力を振り絞って彼女を助けに行った。
靴と靴下を脱ぐ。私のも、彼女のも。私はコートを枕にして、彼女の横に横たわる。彼女は何かつぶやきながら、私の首に腕を回し、もう離さない。
彼女は寝ていて、よだれを垂らし、とても無愛想で、私をすぐそばから離さない。
私はため息をついたが、本当に幸せだった。私は彼女に抱かれ、すぐに眠りに落ちた。
~
朝、目を覚ますと、半裸のブルーが私の体に覆いかぶさり、彼女の片足が私の胸を横切っていた。
私は熟睡していたので、彼女が動いたのをそれほど感じなかった。私は彼女をそっと遠ざけ、立ち上がる。頭が少し重く感じるが、大丈夫だろう。
その後、目を覚ましたブルーは、ひどい気分になっていた。
B 「うわぁ...。頭が変な感じ、悪い感じ。
R「おはよう、若い酒飲み。心配しないで、すぐに過ぎ去るから。
二人ともアルコールにはかなり弱いんだ。
ブルーは後頭部を掻き続けている。
B 「傷跡が感じられない...。
R 「あなたは...もうない、大丈夫だ。
私は彼女が何も持っていないと言おうとした。でも、そう言われると彼女は傷つくかもしれない。ブルーには穿頭手術の痕があった。
B 「ああ・・・そうだった。お母さんのヘソクリももうないし...。今日は変な気分だ。
R 「大丈夫だよ。
私は彼女を慰めようと、頭を優しく撫でた。彼女は私の手をつかみ、温かい額に当てた。私の手が冷たくて爽やかな感触に、彼女は安堵のため息をついた。
B 「ヘソの傷は気になったことがないけど、頭蓋骨を骨折した傷跡は今でもなぜか痒いんだ。わかるかな？
R「私も指や目を失ったとき、それに似たようなことを感じたものだよ。でも彼らは...まあ...また生えてきた。
B 「今となっては珍しいことではないと思う。どの指を失ったんですか？
私は彼女に左手を見せた。昨日の傷はあるが、指骨も爪もない。
彼女は私の手にキスをし、私にも同じようにするよう求める。そこで私は彼女の後頭部にキスをした。
B - 航海中とその後のために、1本か2本とっておくべきか？
ふむ...。
私もそう思う。
~
