137.新しい世界, 3
(ローズ)
R「4年前に何があったんですか?
B 「世界は彼らが言うように変わった。その頃、すべてのものに大きな稲妻のような閃光が走った。地上で何が起きているのかは見えなかったが、私もその出来事を自分のいる場所で感じた。そしてそのときから、私がゆっくりと、とてもゆっくりと、あなたを成長させ、出現させるために集めていたエネルギーが、かつてないほど流れ始めたんだ。
R 「エネルギーの流れ?理解できない。
B 「まあ、植物にとっての光みたいなものだね。エネルギーの源なんだ。私のような存在が使うエネルギーは、別の種類の源だ。あの日以前は、何年もかけてゆっくりと一滴ほどのエネルギーを集めることができたとしよう。あの日以降、エネルギーは雨のように私の全身を駆け巡った。そして3年後、私は花を咲かせ、夢を実現させた。たくさんのエネルギーが必要だったんだ。
R「人間や動物を怪物に変えるのと同じエネルギーですか?
B 「それが彼らの望みであるなら、ほとんどは不本意ながら、そうだ。でも、私が集めたのは、あなたの横につくられた人たちが苦しんでいるようなものよりも、もっと生々しいものだった。それはまるで...。腐った果物とアルコールかな?あなたと一緒に現れた人々は、私が作ったアルコールと、土地全体に残るその波で苦しんでいた。
R 「周囲が腐った果物に溺れている間に...。
B 「なぜみんなが突然死んだのか、部分的には説明がつくかもしれない。私は気づいていなかったけれどね。それはおそらく、混沌としたエネルギーの高波が大地を駆け巡ったようなものだったのだろう。私のような花は、それが降り注ぐ歓迎の雨のように感じたが、人類は猛毒の嵐のように...。
R「こうして、ゼズリンリが言ったように、ほとんどみんな突然死んだり消えたりした。そして自然も変わった。私たちが遭遇する奇妙な生命体は、新しい世界に突然適応して成長することができた、あなたのような存在なのでしょう。
B 「おそらくそうだろう。
R「しかし、そのエネルギー量はどこから来たのですか?爆弾が原因なのか?
B 「人間が作った兵器だとは思えない。突然の嵐か高波のように感じた。何がそうさせたのかはわからない。しかし、それはすごいスピードで南から北へ走った。だから、どこかに出発点があるのかもしれない。
R「免れた場所もあるのでは?
B 「それはどうかな。閃光の波に続いて、すべてが均等になるまで、しばらくの間、雨のような流れが続いた。それは一回の閃光のようなものではなかった。このエネルギーのレベルは、いたるところでバランスの取れたレベルで安定するまで、大きく上昇した。私にとって、以前は地球が芯まで乾いているように感じ、水滴を見つけて集めるのに苦労していた。そしてある日、突然世界が水で満たされたかのようになり、海が地球全体を覆うまで雨が降り注いだ。それはとても高いレベルに落ち着き、それ以来、水が引くことはなかった。
R - 突然世界を覆う水...。メソポタミアの洪水伝説を思い出させる。水位が下がらないことを除いては......そうおっしゃいますか?
B 「確かに。動きが落ち着いただけ。私が生きられるこのエネルギーの海はまだ世界を覆っていて、今は落ち着いている、そんなところだ。その海がどこから突然やってきたのかはわからない。
R 「もし私が信者なら、神と言うだろうね。聖書のような出来事だからね。
B - あなたの神に対する概念と信念は、私の立場からすると、あなたの愛に対する概念と似ている。主観的で複雑に見える。
R「いいまとめ方だね。そして愛と同じように、神への情熱は神への憎しみよりも殺しを上回った。だから私は自分の信念に情熱的になりたくないのかもしれない。とにかく、信者はあらゆることに神の意志を見出すから、何が起こったかを理解する助けにはならない。それを受け入れることはできるかもしれないが、それはまた別の話だ。
B 「あなたが私を探しに来たときのようなものよ。ある意味、私があなたを創ったのだから。あなたは私が何であるかを理解したかった。
R 「そうだね。なぜか与えられたこの第二の人生を神に感謝することができた。私なりにね。でも、何がそうさせたのかを理解したいとも思ったし、あなたに出会った。
B「それが私の長年の夢だった。
私は少し笑った。マイルスという女の子は私たちと一緒にいて、私たちの話について行こうとする。
R 「あの大洪水の背後に、知覚を持つ存在がいると思いますか?あなたのような存在が?
B - 私にはそうは思えない。そのエネルギーが以前から地球上にあったとは思えないし、単一の生物によって管理されていたとも思えない。水や海のようなもので、それを飲み干せる魚がいるとは思えない。私が経験したことから言うと、宇宙のどこか遠く、遠い恒星群のどこかで火山が噴火し、その波が地球に降り注ぐまで無目的に宇宙を駆け巡ったようなものだ。突然地球に隕石が落ちてきたような、宇宙論的に奇妙な出来事だったと思う。誰もこのような出来事を予測することはできなかったし、仕組むこともできなかった。それが私の考えだ。
R - ライフ・メテオ、エキゾチックなエネルギーの...。そしてそれは南のどこかに突然着陸するか墜落したのだろう。
B 「私はそう考えている。その出来事の前に、地球はこの種のエネルギーから乾燥していた。だからおそらく、地球の金属や元素のように宇宙からやってきたのだろう。そして今、それは単にそこにあり、生命は続いている。
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