121.決定、8
(アン)
新世界が始まって3年目か4年目の、はっきりしない秋の日だった。
自分が消えていくのを感じながら、あのなだめるような安らぎを思い出すと同時に、悲しい気持ちにもなった。私は間違いを犯したと思わずにいられなかった。
火に近づこうとして火傷をした。というか、バラの棘を強く持とうとして怪我をした。
自由は危険な感覚だ。私はそのための準備ができていなかった。自由を満喫できるほど賢くはなかった。しかし、私は過去の人生を埋め合わせるのに十分なほど、それを楽しんできた。
間違いを犯したかもしれないが、後悔はしていない。
私は嘘をつき、汚れ、殺し、戦った。生き残るためにそうする必要があったからだ。そのために罪悪感を感じた。私は自分の存在をおとなしく評価し、奴隷以上の存在であってはならないと信じていたからだ。
自由は私のような準備不足の魂を不安にさせる。
私の人生は無意味だった。私はただの昆虫だった。
私の新しい人生...本当に理解することはできなかった。でも、とても甘美に感じた。最初は2度目のチャンスを与えられた。そしてすぐに自由を与えられた。
私は若すぎた。私はこの世界にとって重要ではなかったと今でも思っている。私は生きた。しばらくの間、本当に生き続けた。
とても変わっていた。爽やかな瞬間に生きていることが好きだった。この世界が好きだと時々思ったのを覚えている。
隣に彼女がいたからだ。
彼女は私を受け入れてくれた。たとえ彼女が私を好きでなかったとしても。
私は望み、願い、そして少し多くを求めすぎた。
それでも彼女は、不本意であろうとなかろうと、私を解放してくれた。
彼女が私にも恋心を抱くというのは、確率を押し上げすぎている。
私たちはいつも、もっともっとと飢えている。
もっと理性的になると、彼女に出会えたことがすでに信じられないほど幸運だったことに気づく。
私は有頂天だった。こんなにたくさんのものを、こんなに早く受け取ったのだから。
しかし、私は彼女の愛を受け取ることができなかった。彼女のことをよく知るようになった今、なぜ私が彼女の心を本当につかむチャンスがなかったのかが理解できるようになった。
簡単に言うと、彼女の心はすでに誰かに奪われていた。彼女にとってとても大切な人、私はその人の名前さえ聞いたことがない。比べることもない。
そして彼女の失踪に気づいてからも、私は彼女を虜にできるような人間ではなかった。
私は自分に厳しすぎるのかもしれない。僕は一晩だけ彼女を魅了した。でも、彼女はそれが気に入らなかったんだと思う。彼女はその直後から私から離れ始めた。もう終わっていたのかもしれない。
まあ...この人生は、私にとって楽しいものだった。
私は幸せだった。
もっと長く続けばよかったんだけど...。
私は時々、悪魔が語りかけてくるのを聞いたことがなかった。なぜ私はこの女性を連れてこようとしたのだろう?
この悪魔はかなりナイーブだった。
十分な距離まで行くと、その声はもう聞こえなくなった。私の勝ちだ...
ローズが行きたいと言った時...私は負けたと悟った。彼女を止めることはできなかった。
彼女を止めることはできなかった...。
私の最後の日々は、それでも彼女と一緒に過ごしたかった。
彼女と一緒に暮らせてよかったよ。
いずれにせよ、あの悪魔に会うことで、私たちとの時間は終わりを告げることになると確信している。
それは悲しいことだ。でも、僕の新しい人生はいいものだった。今言えるのは...。幸せだったと
少なくともしばらくの間は。
アン・R
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