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ラストプラネット  作者: 五嶋 月
【第2章】 アミューゼント星編
16/16

【第16話】 お出まし

「一応ここが私の家になるわ。今はお母さんしかいないんだ。昔お父さんがいたんだけどサモジー旅団に反抗して殺されちゃったの。」


三人はユイの家に着き、ユイが悲しい表情で下を向きながらそう呟いた。


「サモジー旅団はそんな最低なヤツなのか?」


メレックが低い声でそう聞いた。


「まあ最低だわ。お父さんも私たちのためにサモジーに向かっていったんだけどね、一瞬で……」


ユイは、泣きながらそう答えた。


「辛いなら話さなくていい。とにかく最低なゴミクソ野郎だっていうことは分かった。ユイ、お前のためにも絶対にサモジーを潰す。」


アンゴは、怒りに満ちた表情でユイにそう言った。


「ありがとう。」


ユイは、流した涙を右手で拭きながらアンゴとメレックに頭を下げた。


「ただ、ユイ。お前にも戦ってもらわないといけない。お前はもう俺たちの仲間なんだ。どんな形でもいい。仲間としてサモジー旅団壊滅に動いて欲しい。」


「で、でも私戦ったこととか……」


「うるせえ!お前もこの星を救いたいんだろ?俺たちに救ってほしいんだろ?親父の仇をとるんだろ?いきなりサモジー旅団の幹部と戦えとは言わない。星を救うためのサポートでいいからしてくれ。じゃないとお前は俺の仲間じゃないし、俺もこの星を救わない。」


「わ、分かった。やってみる。」


「そう来なくっちゃな。頼んだぞユイ。」


アンゴとユイは、そう言いながらハイタッチをし、約束を交わした。


「とりあえずお前、そのサモジー旅団についてもっと詳しく教えてくれ。」


メレックがユイに向かってそう言った。


「さっき言った通り団長のサモジーは、100万ユニバースの男。なにか術を扱うとかは分からない。そして、幹部は、サモジーの他に三人いる。一人目は、『キャレッティ』。こいつは、猫術使いの猫人間。二人目は、『アンティーナ』。こいつは、女だけど蟻術使いの蟻人間。そして三人目は、『ゲコーン』。こいつは、蛙術使いの蛙人間。そして、この三人の強さ指数は、全員75万ユニバースだわ。サモジーに関しては、本当に謎だらけで分からない。」


「サモジーは、俺がやる。」


アンゴが、真剣な眼差しでそう言った。


「まあそうなるわな。問題は、他に幹部が三人いること。仮に三人全員が同時に来た時に一人は俺がやれるが、他の二人はどうしても俺とアンゴ以外の奴がやるしかないな。だからユイ。お前が一人と対峙しなければならないかもしれない。星を救うというのはそういうことだ。」


メレックが、足を組みながらユイにそう言った。


「が、頑張ってやってみるわ。剣ならウチにあるし、剣を使って戦ってみる。」


「おいおい、使ったことないのに扱えるのかよ。」


メレックがユイを止めようとした。


「やってみないと。私の力でこの星が救えるのならどんな傷を負っても構わない。とにかくこの星が大好きだから。旅に出るなら三年前のあの楽しかった最高のアミューゼント星を取り戻してから行きたい。私は本当にこの星が大好きだから…!!!!」


ユイは涙ぐんでいた。


「お前のこの星に対する気持ちは分かった。サモジーのことは、俺に任せろ。他の動物三人は、メレック、ユイ、お前たちに任せた。」


「ユイ、ユイ、ユイーーーーー!」


一人の住民が、ユイの家へ汗を垂らしながら大急ぎでで走ってきた。


「ジャイ!そんな慌ててどうしたの?」


「大変だ!サモジー旅団が!予定よりも早く帰ってきやがった!!!」


「なんですって!?」


「おお。思ったよりも早くお出ましか。」


「楽しみだな。早くサモジーを一発ぶんなぐってやれりてぇ!!!!」



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