【第12話】 アンゴとメレック
「とにかく、すぐ向かおう。」
ドーグ署長は、焦りながらもそう言った。
━━━━━到着
かつての自然豊かだったモーリー星はなくなり、メレックによって繰り出された炎で埋め尽くされていた。
元が植物だらけであったので余計に燃え広がっていた。
「ドーグ署長!誰か倒れています!」
署員の者が指をさしてドーグ署長に知らせた。
「何!?1、2、3、3人も!?グリーンゲルだけじゃないのかこの星にいるのは!」
パトロールは、誰にも気付かれないようにやっていたので、グリーンゲルに二人の仲間が加わっていたことに宇宙警察は知らなかった。
「と、とにかくグリーンゲルに話を聞こう!」
「だ、大丈夫なんですか?怪物ですよ?」
「あんなに弱ってるなら大丈夫だ。任せろ。いざとなれば俺がやる。」
「頼もしいすね!」
「いいから行くぞ!」
そうして二人は、燃え盛る炎の中倒れているグリーンゲルのそばへいった。
「おい!ここで何があった!?」
ドーグ署長が血だらけで倒れているグリーンゲルの頭を起こしながら叫んだ。
「な、なんだよ…って!宇宙警察!?お前たちが俺に一体何の用だ!?いてててて。」
グリーンゲルは、目を覚ましたがアンゴにやられた痛みで苦しい表情をしていた。
「お、お前が一体誰にやられたんだ!?元BIG5の男が何故!?」
「二人の少年だ。アイツらは強かった。俺もかつて目指していた最終星に彼らなら必ず行けるだろう…!」
「しょ、少年に!?アンタのような男が少年にやられるほどなのか…?一体何者なんだその少年とは!」
「名前は、「ワンダー・アンゴ」と「ミラノ・メレック」。どちらも強かったが、俺は「ワンダーアンゴ」という男にやられた。「ミラノ・メレック」は後ろのあの二人を倒した。」
「ほーん。聞いたことない名前だな。おい!徹底的にその二人について調べろ!」
「は、はい!」
署員が慌てて返事をした。
「その後ろにいる二人は何者だ?」
「アイツらは、仲間だ。双子のな。」
「な、仲間だと!?貴様に仲間などいたのか!」
「ああ、フーガとムーガってやつだ。」
「フーガとムーガ…?あの凶悪犯罪者である二人か!?アイツらは、もう死んだという噂だったぞ!?」
「世間ではそうなってたらしいが、この星に逃げてきたからな。俺ともやり合った事があるが、気に入ったから仲間に入れたのさ。」
「そ、そうだったのか。まあとにかくお前たち三人は、立派な犯罪者だ。ひとまず10番署までご同行願えますか。」
「ああ。もう思い残すことは何もない。ここまで完敗だとな。俺ももう120だからな。寿命はもう近い。」
こうして、グリーンゲルとフーガとムーガの三人は、手錠をがっちりとはめられ、宇宙警察の宇宙船に乗って、宇宙警察10番署へと連行されたのであった。
━━━一方、アンゴとメレックの宇宙船では
「お前強えんだな!メレック!見直したよ!80万ユニバーサルも伊達じゃねぇな!」
「ユニバースな、お前の方が強かっただろ。あのバケモノを倒したんだぞ。てか、お前もバケモノだったのかよ。知らなかった。頼もしいな。」
「ありがとな!あの緑野郎、なんか、元BIG5って言ってたしな!」
「びびびび、BIG5ー〜!?」
メレックは、あまりの驚きに思い切り後ろに倒れた。
「そんなすげぇのか?」
「すげぇどころの騒ぎじゃねぇよ!お前、この宇宙の中で5人にしか与えられない称号なんだぜ!?強さ指数1億ユニバースを越えないと与えられねぇんだぜ!?ホンモノの怪物じゃねぇかアイツ!」
「い、1億ーー!?そんなこと言ってたかな、アイツ。」
「おまえは、そんなヤベェやつを倒したんだ。宇宙警察にこのことが知られたらとんでもない危険人物として追いかけ回されるぞ?」
「まあそんなんどうにかなるだろ!」
「案外そうはいかねぇかもしれねぇぜ?なんてたって宇宙警察本部署長は…」
[マモナクトウチャクシマス]
「あ、もう次の惑星に着くみたいだな。」
「さすがだな、メレック!お前がいなければ旅なんて出来てなかったよ!」
「お前、宇宙に出るなら最低限これくらいはできねぇと困るぜ?最終星に行きたいなら尚更だ。」
「まあでもお前がいれば安心だ!ありがとう!」
「まったくお前は…。その他力本願なんとかしろよ?実力が高ければいいって問題じゃねぇからな。」
「おう!でもまだ仲間はほしいな!病気になった時のに治してくれるヤツとか、飯作ってくれるヤツとか女とか!」
「おい最後はどっちでもいいだろ。」
「お!見えたぞ!次の星が!到着だー!!」
こうして二人は、次の星へと到着し、新たな冒険がスタートするのであった。




