【第11話】 決着
「このまま逃げる気か……?」
燃えながらグリーンゲルは立ち上がった。
「マズイ!バレちまった!」
メレックは、倒れていたアンゴを起こしながら焦ってそう言った。
「緑野郎は復活したのか……?」
アンゴは、メレックに起こしてもらいながら細い声でそう言った。
この時の3人のいる場所は、メレックの炎に包まれていた。
「モリモリモリ、火は苦手ではあるが、ロキンニソを使ったのであればもう効果は切れてるはず。残念だが、君たちの敗北だ。」
グリーンゲルは、ニヤケながら二人にそう言った。
「負けねぇ!''浮遊''!」
アンゴは、傷だらけの弱りきった体で思い切り宙に浮いてグリーンゲルに突っ込んでいった。
「もう攻撃は喰らわないよ。''大森林''!」
グリーンゲルの体は、かなりデカイ木になった。
「''飛行機''!」
ガサガサ!
アンゴは、飛行機のようなスピードで木になったグリーンゲルの元へ突っ込んだ。
「モリモリモリ、効かないよ。私は今この木のどこかにいるからね。あくまでもこれは盾。本体に攻撃をあてない限りは勝てないよ。」
一方メレックは、ロキンニソの代償で眠ってしまっていた。
「なら、この木ごと潰しちまえばいい!これで決めるぞ!''飛行機の突進''!」
バキバキバキバキバキバキバキバキ!
アンゴは、目にも止まらぬ速さでグリーンゲルのデカイ木の枝を次々に折っていった。
「マズイ!こっちにも……!」
バコン!
「グハッ!」
グリーンゲルは、勢いよく吹っ飛ばされ、血を吐いた。
「あれ、緑野郎は?」
アンゴは、速すぎるあまり自分でも何をしたか分かっていなかった。
だが、視線を下にやると、白目を向いて倒れたグリーンゲルの姿があり、勝利を確信した。
「か、勝ったんだ!俺、やったぞ!メレッ……おい!メレック!何やってんだよ!」
振り向いた先には眠っているメレックがいた。
「あ、ああ。すまない。ロキンニソの代償で眠っていた。おい!グリーンゲルは!?」
メレックは意識を取り戻した。
「倒したぞ!俺、やったぞ!」
アンゴは、笑顔でメレックにそう言った。
「ま、マジかよお前!やったな!!!」
メレックは大きく驚いた。
「とにかく!またいつアイツが復活するか分からねぇ!もう逃げよう!」
「おう!ところでお前自分の宇宙船を持ってるんだよな?俺のはどうしようか。」
「俺が団長なんだから俺ので行こう!お前のやつは置いていこう。」
「まぁしゃーないか。」
「よし!じゃあ行こう!」
こうしてアンゴとメレックは、次の惑星へと向かうため宇宙船に乗り込んで出発した。
━━━━ここは、ある宇宙船内
「いやー、月一のモーリー星のパトロールキツいっすよ。あの怪物に会ったら元も子もないですから。」
「バレなければいい。ただとにかくどうなってるか確認するだけでいいんだ。お前もまだうちの署に入ってまもないがすぐ慣れる。」
「そうは言っても署長。怖いっすよ。」
「いざとなれば、俺が戦う。一応術使いのバケモノではあるからな。」
「署長、術使いなんですか!?なんの術ですか!?」
「それは、まだ秘密にしておこう。」
月一で行われる宇宙警察による各惑星のパトロール。
モーリー星は、宇宙警察10番署がパトロールしており、毎回、署長と署員の誰かが行くことになっていた。
「ちょ、ちょっと待ってください。」
署員が慌てた様子で10番署署長に言った。
「どうした?」
「た、大変です、ドーグ署長!モーリー星が、燃えています!」
「な、何!?」
そして外を見ると、燃え盛るモーリー星の姿があった。




