悪者が悪いことして何が悪い!
初投稿です。
タイトルだけ思いついたんで頑張って書きました。
やあみんな!
ボクは悪者さ!超能力も使える大天才だよ!
え?名前?まあ、そんな野暮なこと聞くなって!
突然なんだけど、今大ピンチなんだよね!
いやー、ボクちゃんってばワルだからさ、世界滅ぼしてやろうかなー?くらいに考えて実行に移してみたんだよね。まあ?アテクシ天才ですし?パゥワーもすごいから?割と行けるかなー?って思ったんだけどさ、実際にやってみたらまあ大変!意外と行けそうだったんだよね!
そんな具合で序盤は順調でさー、世界から人間が一割くらいは削れたかな?でさ、俺は考えたんだよ。あれ、ウチと同じレベルのやつがいたらもっと楽なんじゃね?ってね!
うーん、考えついたときは「これで人類滅ぶな!」って思ったんだけどまさかうっかりミスで人格弄り忘れちゃったんだよね。で、たまたまそいつスッゲー正義感強くてさーめっちゃ逆らってくんのよ!しかもさ?そいつ私の人体改造シリーズ最高傑作だから儂ほどじゃないけどなかなかの強さなわけ。すっげえウザいのよ。
で、僕には劣るくらいの世界中の天才どもがアイツに協力しやがってさあ?アイツめちゃめちゃ強くなってんの。ウケるよね。いやウケねえわ。ふざけんなってマジで。いや、マジで。
吾輩ほどじゃないとはいえ各分野の天才が力貸してっから瞬間移動しながらいろんな方向からとんでもない力でぶん殴ったりしてくるのよ。ズルいよね。まあ僕も出来るんだけどさ?
いやー、だいたい同じ強さのやつと世界の全てを相手どるのは流石のワイも無理でした!テヘペロ!
まあ、そんなこんなでミーのウッカリでちょーつえーヒーロー生まれちって大ピンチってわけ。それに加えて、絶賛攻め込まれ中!何ならさっきのアイツとの交戦の傷で多分後10分くらいでオレっち死んじゃうんじゃないかな。世界中の天才の力を合わせられたらそりゃキツいっすわ。うん、詰んでるね!やっべーどうしよう。きっともうそこまでアイツ来てるんだよね。よし、もういっそのことド派手に散ろうか!
「たしか、ここらへんにー♪」
お、あったあった。ジャジャーン!世界破滅爆弾!見てくださいこの無駄を省いたフォルム!こちら、爆弾とは言うけれども見た目はグリップとトリガーだけのピストルで、使用者の持つ超能力をスパークさせて大爆発する代物であります。これをアタイが使えば地球をぶっ飛ばすのくらいいけんじゃね?って気持ちで名付けました!
「見つけたぞ!ブレイカー!!」
やべ、見つかった。なんか言っとくか。てか、ブレイカーてww直球すぎんだろ、もうちょいカッコイイのが良かったぜぇ〜。
「てへ、ミツカッチャッタア♡」
「どこまでも巫山戯てやがるな!
これで貴様との糞みてえな因縁も最後だ!」
なんだコイツ、シリアスに酔ってんな。キッツ。ま、最後だし合わせてやるか!会話が終わったらドカーンでいいか。あ、そうだ!お礼でも言ったら嫌な顔するかな?よし、言ってみよう!
「はは、そうだね。君と遊べて楽しかったよ。ありがとう」
「……チッ」
「……最後に聞いてやる、なんで世界を滅ぼしうとした!」
んー、よく頑張ったってことで教えてあげますか!
「それはね、某が悪者だからだよ」
「は?」
「ワッチはね、小さいときから性格が悪かったんだよ。
気に入らない奴はイジメるし、ゴミはポイ捨てするし?列には割り込む。
そーゆー人って周りに潰されてまともになったり、どうってことない雑魚だから容認されてたりするじゃん?でも、朕はそうじゃなかった。潰そうとしてきた奴は皆潰したし、周りも必死で排除しようとしてきた。ま、出来なかったから今ここにいるんだけどね?」
死に際って饒舌になるもんなんだね、知らなかったよ。
「辛い過去はないし、順調な人生を送ってきた。
でも、生来の悪者だったからやりたくなっちゃったんだよね。
仕方なくね?悪人ですもの。料理人が料理をするように。小説家が物語を綴るように。救世主が世界を救うように。小生みたいな悪者は、悪者らしく悪を為す。ほら、世界を滅ぼすって超ワルじゃん?だから、やってみた。超楽しかった!以上。バイバイ!」
言いたいこと言ったしもういいかな。
ボクは右手にある装置の引き金を引いた。
ああ、楽しかったな。
そして、世界は_____
お読みいただきありがとうございます。