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遷移 Sucesión ecológicaⅦ

作者: 黒実 音子

先生方、本日はようこそ、

肉と蛆虫と脾臓(エル・バソ)の骸の

霊園にお越し下さいました。


いやね、色々おっぱじめる前に

ちょいと乞食が喋ろうってもんです。


色々難しく語られてはおりますが、

本日のテーマはコイツなんでございます。

そう、ハエです。

このお大臣はあっちへ行ってはむしゃむしゃ。

こっちに行ってはむしゃむしゃ。

いつもご馳走にありついて、肥えていらっしゃる。

それもそのはずです。

この世には鮮度の堕ちたものがあふれている。

何処に行っても、この紳士が喜ぶ様な

そういった馳走には事欠きませんな。


で?、音楽という奴です。

皆さん、ご存知の通り、

この世には美しい楽隊の音とやらが響き渡っております。

だけど、そういったもんには専門家が番犬の様にはり付いていて、

その周りを会計士だの税理士だのが大忙しいで、飛び跳ねている。

そんな七面倒臭いもんはご免です。

そこで我々は選挙に当選した奴ではなく、

敗選した奴の譜面を集める事にしたわけですな。

何、墓場に行けばそういったもんは、

無造作にそこら中に堕ちている。

まっ、朽ちて使えんもんもありましょうが・・・

そこは棺桶のご愛敬というやつでしょう。

昔から言いますな。蛆虫は愛嬌!!


この大先生がブンブン飛び回って、

そういったもんを集めてきたってわけです。


まぁ、そもそも開幕してないうちから色々言っても始まらない。

さぁ、ショーを始めましょうか?

腐ったものには事欠かない。

敗走したジャコバン主義者やカルロス党員達のショーです。

決して日の目を見る事のない。

ドイツ産じゃないソーセージ。

学歴の無い学者。

踊れないタンゴ。

古くて黄ばんだものを詰め込んで、黄色テロリストも踊り出す、

ここ一番のインチキなものをお見せしましょう!!

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