1・パリオーの見た目とか
シャララ
「シャララとー」
パリオー
「パリオーのー」
シャララ&パリオー
「アルムスオンの解明談義のコーナー!」
シャララ
「が、はっじまっるよー」
パリオー
「はい、このコーナーではこの世界アルムスオンの謎について、いろいろくっちゃっべっていこうというもの」
シャララ
「最初のお便りは、きーさんからです。『パリオーちゃんが可愛いです』……ナニコレ?」
パリオー
「イヤッフーー!! きーさんありがとう! きーさんにはパリオーファンクラブ、栄光の会員ナンバー0001を進呈しまーす!」
シャララ
「何言ってんの? しかもナンバー4ケタ? パリオーのファンが1万人も集まるわけ無いじゃない、ナマイキー」
パリオー
「言ったなシャララ? じゃあ俺のファンが1万人越えたらドルフ帝国の歌劇場でライヴやるからな。シャララはそのときバックダンサーやれよー」
シャララ
「バックダンサーでもバックコーラスでもやってあげるわよー。カンストするなんてあり得ない」
パリオー
「きーさんからのご質問はー『パリオーちゃんの姿の描写がありません。身長50センチで褐色としか』そーだよ! その通りなんだよ! 主役の俺の凛々しく愛らしい姿の描写がぜんぜん無いんだよ!」
シャララ
「そーよそーよ! ヒロインのシャララの麗しく可憐な姿の描写が無いからこの小説は人気が出ないのよ!」
パリオー
「俺のやんちゃでお茶目なとこと、それでいて実は腕の立つ実力者っていうギャップをだな、ちゃんと演出して出せばいいのに」
シャララ
「シャララのキュート可愛らしさと、それでいて芸術的なまでに冴え渡る幻覚系統魔術をアピールすればいいのにね」
パリオー
「俺はパリオー、種族は小妖精亜種邪妖精」
シャララ
「待って、その前に小妖精の説明から。このアルムスオンには小妖精に属する種族はいろいろいるの。身体がちっちゃくて羽根が生えてて空が飛べるのがだいたい小妖精なの。その中で亜種にシャララみたいな蝶妖精とかパリオーみたいな邪妖精がいるのよ。ただ、邪妖精は羽根が無くて飛べない種族なんだけど」
パリオー
「その代わり小妖精の中では身体が大きい方で肉体能力が高い。魔術に特化してるのが蝶妖精なら素早さと戦闘能力に特化してるのが邪妖精だ」
シャララ
「上からいこっか? 邪妖精の髪の色は黒が多くて他には灰色と白色。色味が無いのが特徴ね」
パリオー
「俺は黒色でクセっ毛の髪。このクセでクシャクシャッとした感じがいかにもイタズラっ子って感じと評判」
シャララ
「小妖精は肌の色は白いけど、邪妖精は褐色」
パリオー
「健康的に日焼けしてるようなのを想像してくれ。細マッチョで、腹筋も割れてるぜ」
シャララ
「ウェスト細いけど言うほど筋肉ついてないじゃない。小妖精の瞳の色は千差万別。アルムスオンにある花の色ならなんでもあるって言われてるわ。右と左で色の違うオッドアイがいるのも小妖精の特徴ね」
パリオー
「俺の瞳は情熱の炎の赤色。見つめると火傷するぜ」
シャララ
「小妖精は身長約40センチ。邪妖精はだいたい50センチ。蝶妖精のシャララは29センチ6ミリ」
パリオー
「俺の身長は50センチ8ミリだ」
シャララ
「あとは装備とか衣装とか?」
パリオー
「基本、グレーで揃えてるかな。探索は短パンにニーガード付きのブーツ。厚手の袖無しジャケット。あとはグローブ。肩から肘と太ももとヘソを出してるのは魔術のため」
シャララ
「パリオーが得意なのはおまじないの系統よね」
パリオー
「刻印系統のひとつで通称がおまじない、な。塗料で素肌に魔術印を描いての、筋力強化、速度強化、治癒力上昇といった自分の能力強化がメイン。他人に使うこともできるんだけど効果が落ちる」
シャララ
「邪妖精は小妖精の中では魔術適性が低いのよね」
パリオー
「それでも他の種族よりは魔術が使えるんだぜ。得意な武器はレイピアで疾風の如く素早く切り裂く邪妖精流影疾風剣術を使う」
シャララ
「そんな剣術流派があるの?」
パリオー
「サーラントの人馬流対異種族用格闘術『馬立』に対抗して俺が作った! でも俺は灰剣狼のマスコットだからな。俺が戦闘で本気出したら、ファンが減ってしまうのがネックだな」
シャララ
「欲望に忠実なおっぱ邪妖精のくせにー」
パリオー
「俺のおっぱいに対する愛にやましいことなど何一つない! サーラントが女の身体をオモチャにするなとか言って怒るけどな、俺は敬意と親愛を持って誠実におっぱいと向き合っている。酷い扱いをしたことなど1度も無い」
シャララ
「うん、真摯に誠実なのは解った。だけど触ったり、飛び込んだり、挟まれたりかなり好き勝手にやってるよね」
パリオー
「本気で嫌がる女の子には、触ったりしたこと無いぞ。カームとネスファのおっぱいには触ったこと無いし。ノリのいいアムレイヤは飲み会で酒が入るとネタとしてパフンとやってくれる」
シャララ
「そのあとサーラントに投げられるまでがワンセットなのよね」
パリオー
「俺が本気出して逃げたらサーラントには捕まらないし、サーラントもそこは解ってて一応手加減して投げてるんだぜ」
シャララ
「あ、そこまでがネタなんだ」
パリオー
「マンネリになってきたから変化が欲しいよな。サーラントに投げられたあとパフンと白蛇女のおっぱいでキャッチしてもらうとかどうだ?」
シャララ
「この辺りの芸人気質も小妖精の種族の特徴かなぁ。パリオーはおっぱいネタ一筋だけど」
パリオー
「いやいや、おっぱいネタ以外にもウィット冴え渡るユーモアに切れ味抜群のジョークも俺の魅力だぜ」
シャララ
「うんうん。残念ながらパリオーのその見せ場に活躍のチャンスがなかなか無いのよね」
パリオー
「きーさんは俺の主役回を期待して待っててくれ。超絶大活躍する予定だから! それではこの曲を聞きながらお別れです。作詞作曲パリオーで『邪妖精な口づけを貴女に』」
シャララ
「え? ナニソレ?」
パリオー
「♪ひとりの夜も~さびしい~時も、貴女は~ひとりじゃ~無ぁい~」
シャララ
「なんかズルイ!」
パリオー
「♪そばに~いるよ~、1輪の花の~ように~そっと、咲いて~見つめて~」
シャララ
「パリオーのくせになっまいきだー。パリオーのキャラソンなんてうけるわけ無いじゃないのー」