みじかぁい歌に恋してる
~題無し~
突っ張って
メチャ背伸びして
いるけれど
かざす旗には
寂しさの影
~題無し~
冷たい手
僕のポケット
空いてるよ
繋いでる手が
私はいいな
~題無し~
惜しまれて
この世に散った
花たちは
天上でまた
花を咲かせる
~題無し~
床につく
夢の世界で
逢えたらと
そっとあなたの写真を胸に
~題無し~
物豊か
便利になった
代償は
人心事故が
増え出したこと
~題無し~
窓の外
降る初雪に
寒いねと
あなたにメール打ちたくなった
~恋の連弾~
滑らかで
ときに激しい
指先が
触れあうたびに
激しさを増す
~まぶしい光~
吹き抜けの
高い天井
みあげれば
いるはずのない
天使が踊る
~題無し~
夕焼けが
子供見送る
おうちまで
暗さに泣いて
困らぬように
~題無し~
前のめり
鏡見つめる
その手には
初めておろす
赤い口紅
~前髪~
前髪の
伸びた長さの
時間だけ
思い続けた
あなたのことを
~そっと~
曇ってる
心の窓を
傷つけず
そっと優しく
拭き取っていこう
~題無し~
道幅の
狭い通りで
手を繋ぎ
渋滞作る
若いカップル
~ポケット~
ごそごそと
いじくりまわすポケットの
中から何が
出てくるのやら
~雪の細道~
ほっといて
構わないでと
言いながら
足跡残す
君が可愛い
~僕は何者?~
筆握り
自分の姿
絵描き出す
絵の具手にして色を調合
~雨降りと子猫~
急な雨
雨宿りする
僕みつけ
肌すりよせる
可愛い子猫