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2014.8.31

 ぼちぼち読んでいた本が読了。


『性人伝』いその・えいたろう著


 ドキュメントのエロインタビュー、稀代のエロ豪傑10人の伝記。

 まぁ、「のぞき」に「男色」「下着収集家」「実在ハーレム男」「めかけ15人」「スワップ夫婦」「ジゴロ」と、ラインナップからして凄まじい。私はもともと、浮気だの多妻だのは毛嫌いしている方だったんだが、実際の記録を読んでちょっと考えが変わった。モテる男は、実は女に奉仕する小間使い的なのだ。


 奥が深いんであるよ。


 特に感銘を受けたのがスワップ回数1000回突破というツワモノ夫婦。スワップというのは、夫婦交換ね。夫婦バラバラにお相手の夫婦と交換してお楽しみに至るというプレイ方法だそうだが、これがまた夫婦の倦怠防止にちゃんと役立って、夫婦円満でいられるっていうんだね。本当に奥が深い。

 なんかネトラレの魅力というのを意図せずで教えてもらって、ちょっと書きたいような心境だ。とんでもなく書き応えがありそうなネタなんだね、ネトラレの本領というものは。ちょっと資料が足りないんでまだ寝かせておくべきネタだけど、ちょろっと設定やら冒頭部分やらは書いてみた。


 やはり読書しなきゃ、だな。

 知人とちょっと読書の話題で盛り上がったんだが、こんな事を言っていた。

「最近の小説はどれもこれもワンパターンで面白くない。けど、歴史モノは面白い。パターンが読めないから。先が読めるようなのはつまらないけど、歴史をベースにしてるとそれはないもんな。そこへ作者独自の考えが付け加えられて、その自説の部分ってのもまた面白味の一つになってる。」

 今、本屋に行くとミステリと時代物とラノベで本棚が埋め尽くされている印象があるけど、こういう背景があるんだろうなと思った。実家に帰省した時も、父と姉が揃って時代小説を読んでいたし、年配の読者は今、時代小説やミステリなんだなと思った。ミステリも本格が増えてる印象だし、普通に横溝正史とかが本屋に並んでいるのを見て驚いてしまったものだ。以前は、こんなに無かったよね?


 ラノベ以外を狙っている私としては、リサーチに熱が入るとこだな。今は時代物が熱いわけか。けど時代物は書ける気がしない。資料調べが膨大になるのは解かりきってるんだ、伊達に幕末ファンやってるわけじゃない。

 そういえば、作家の先生方で「戦国史」「幕末史」「太平洋戦史」のどれか一つにでも通じていないって先生はあまり見かけないなと思ったりするんだ。ラノベで唯一シリーズ買った『ブラックブラッドブラザーズ』の作者先生も、間違いなく太平洋戦史には通じている気配が作品の中に滲んでいたし。(最近はナポレオン辺りの欧米史もチラホラ見るな)

 史実をやってると確かに、スケールのデカい世界観を作るのは簡単になるんだよな。複雑に絡まる国家の利害だの人間関係だのも、簡単に組み込める。現実の史実は膨大なものだからね。幕末、日本内部だけでも三勢力に分かれ、それぞれ前身があり、また陣営ごとで細部は大きく違ったり、個人が全部どこかで繋がっていたり。それを全部把握しようという事だから。史実のあの膨大で複雑な関連を理解出来るなら、小説の、多少大きい程度のスケールなど、造作もないというのはよく解かる。

 そいうものが作り物とは違う本物の面白さで、こればっかりは史実に敵うフィクションなしってところだ。で、普通の読者ってのはそういう史実のデータベースを持っている人が多いわけで、読書好きになるほど知人のように、面白いの基準がこっちが思うのとは違ってくるって事だよな。(少なくともラノベは対極か)

『先が読めるようなものは面白くない』か。一般はやはり厳しいなぁ。


 ミステリを狙っていこうかと思ってはいるが。はて。


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