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最悪の出会い
学校で友達と別れて、行き帰りの電車の中。
「眠い・・・」
久々にあんなにはしゃいだからなぁ
そりゃ疲れるよね。
「zzzz・・・」
電車の扉が開く音と共にたくさんの足音が聞こえる。
半分眠っている状態だから、近くまで人が来たことなんて気づかなくて。
「おい」
ん・・・何?眠いんだから寝せてよ。
私は今すっごいつかれてんの!!
「起きろよ。もう終点だぞ。」
え・・・終点!?
私そんなに寝てたの!?
起き上がって見てみると、至近距離で私の顔を見てる男の子が。
何この人。もしかして、終点の電車に乗っている私を心配して??
・・・の割にはたくさん人乗ってるんだけど!!
こいつ・・・私の事騙した??
「その恰好・・・パンツ見えるぞ」
え・・・あっ!!
聞く所によると電車の椅子で股を広げて寝ていてらしい。
ならもっと早く起こしなさいよね!
「何で隣に座るの」
「別に席譲るような人いないし??逆に老人に「どうぞーっ」って言っても
失礼だと思うんだよね!」
何こいつ。べらべら喋んないでよ。
白馬の王子様にはなれないわね!