第18話 文化祭の会議ってすごく楽しい。まだ夏休みだけど
海水浴とバーベキューを楽しみ、そして地獄のお盆期間も終わり、残り2週間の夏休みを楽しもうとしていたら瀬戸口先輩から連絡が来た。
『明後日の水曜日、9時に部室に集合、ちょっと早いけど文化祭の会議をするよ。』
「文化祭?10月の中旬にやるのになんで今から会議やるんだ?」
俺前世じゃ帰宅部だったし文化祭の1ヶ月前とかにクラスで話し合った記憶はある。店出すか、何もしないかで。お化け屋敷とか全然ビビらんかったな。
店長も気を利かせてくれて木曜まで休みにしてくれたからいいけど。
「はよざーっす。」
「おはよー。急にごめんね。」
15分前にはいる。瀬戸口先輩は早めに着いたのだろう、暇つぶしなのか花の図鑑を読んでいた。
「大丈夫っすけど、早く無いすか?」
「まぁちゃんと理由あるから。」
「はぁ…」
理由ねえ。まぁいいか、椅子に座り携帯ゲーム機を取り出してSLGをプレイする。直後にドアが開き園山先輩が入ってきた。
「おはよ〜いつものあれをやるんだね〜?」
「ああ。父さんにも話をつけたけど、9月は忙しくなりそうだから早めにって言われてさ。」
「わかったよ〜。久川君ほんとゲーム好きだね〜。」
「はい、好きです!」
あぁ〜園山先輩のほほんとしてて可愛いんじゃ〜。許せる!畜生、この世界ナイスバディしかいねえから女子が隣に来ると目のやり場に困るぞこの野郎!!
とまぁアホな事を考えてると他の部員と緑川先生も入って来る。瀬戸口先輩が図鑑を本棚に戻し、部員達も椅子に座る。10分しかゲームやれんかった。
「2年生の2人は予想ついたと思うけど、1年生の3人に説明するね。園芸部は文化祭で花を販売することにしてるんだ。」
「それでね、秋の花を育てるからみんなで話し合うんだ〜」
なるほど、そう言うことか。まぁクラスで店出す時は帰宅部の奴らに任せりゃいいか。部活優先
「コスモスやマリーゴールドですか?」
「私はパンジーがいいと思います。」
「僕はアリッサムが良いと思います。」
「ストックはどうでしょうか‥」
「コスモスとマリーゴールド以外何言ってるか分からねえ。」
「おバカ。」
コスモスはほら有名だしマリーゴールドは某戦闘機ゲームの艦隊旗艦で出てきたから知ってるが他は知らん。まるで意味がわからんぞ!
あと平本先輩、おバカはやめて、バカだけど。
「うーん、3種類にしたいな。緑川先生は?」
「私も3種類でいいと思うわ。あと育て方のカードは私が作るから安心してね。」
「ありがとうございます先生!私はマリーゴールドがいいと思うな〜」
「写真見ないとわからねえ。」
「写真あるから見なさい。一応言うけど、提案された花は初心者でも育てやすいやつよ。」
初心者向けか。なるほどなぁ。
「それに、8月下旬や9月上旬に植えて文化祭の頃に咲く花だからね。」
「成程、中村はどれにするんだ?」
中村はアリッサムを提案したが考えこむ
「アリッサムを提案しといてなんだけどパンジーかな。」
「久川君は…?」
「コスモスに1票」
調べる限りコスモスしかないな。全員で話し合いコスモス、マリーゴールド、パンジーになった。
「植木鉢はどうするのでしょうか。去年と同じく100円ショップで買いますか?」
「そうだね、部費から購入するよ。また50個ぐらいでいいかな?」
「そうですね、それくらいでいいと思います。」
「プランターも買いますか?10個ほど。」
「そうだね〜お願い。」
2年と3年が購入するための費用、売る数、どこで買うかの議論をしている。俺たち1年生はぽかんとするしかない。
「ほ、本格的だね。」
「中村、これガチだぞ。気合い入れるしかねえぞ。」
「だ、だね。早坂さんも頑張ろ?」
「が、頑張ります‥!」
まぁしかしこの学校の園芸部は花を売るのか。なるほどね
「はーい、質問いいですかー?」
「あら、何かあるの?」
「なに〜?」
「台座はどうしますか?」
「台座?」
ほら植木鉢の台座。見栄え良くなるでしょうが。
「うーん、台座まで入れると高くなるからなぁ‥」
「あると便利だと思うけど‥流石にそれは買えないと思うわ。」
「コストかかるからなぁ…」
コストね。なら任せろ。ちょっと『前世の経験』を活かしますかね。
「あーならコスト0で50個作ればいいんですよね?」
「はい!?」
「久川君…あなた何を言ってるの!?」
お前は何言ってんだ?的な表情をしてくる。いや、だから作るんだって。
「え?だから俺が作るんすよ。50個。」
「いや本当に何を言ってるの!?
「いやいや!作れるわけないよ!?」
おーいったな?一応溶接の特別教育とガス技能講習持ってたんだぞ?特別教育はまー説明聞いてちょっと実技やるくらいだけど。その代わり9年の経験があるからな。
「わかりました…」
「どうしたの…?」
俺がニヤリと笑う。だったら作ってやろうじゃねえか!
「論より証拠!今溶接部も部活やってますよね?1個サンプル作りますわ!!」
全員の目が点になる。
「「「「「「え〜〜〜〜〜!?」」」」」」
全員が驚きの声を上げた。余裕余裕、すぐ作ってやるよ。




