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第一話 学校の勉強ってなんだかんだ大事だよね。

授業を受けている。いつも通り机に座り、教師が黒板に数式を書き、誰かを指して答えを言わせるいつも通りの日常、昔から数学は苦手だ。連立方程式とかほんっとに何歳になってもよくわからない。計算なんて大人になっても、工場じゃ電卓ばっか使ってたしなぁ。そんな事を思いながら黒板に書いてある数式や答えをノートに書き写す。


「まさかまた学生になるなんてなぁ…」


そう呟きながら授業を受けていた。

俺の名前は久川亮介、今年で16歳だ。この学園、私立藤ヶ丘高校に通っている。とは言っても俺自身最初は困惑していた。31歳で中小企業の工場勤務だった筈なのに、いつも通り朝起きたら知らない家、知らない家族がいて、しかも誰だか知らない学生になってて部屋で1人で叫んでしまったくらいだ。2週間経った今は慣れたけどさ、そりゃもうあれよ?いつも通り仕事から帰って好きなSFアニメ見ながら酒飲んでつまみ食って寝て起きたらガキンチョに、しかもどこの誰かも知らねえ奴になってて飛び跳ねて鏡見て「なんじゃこりゃあ!?」と叫んだらこの世界のお袋がすっ飛んできたのよ?しかも美人。妹も「どうしたの!?」とすっ飛んできたよ。しかもかわいい。忘れられねえよマジで。


「早く休み時間にならねえかな。」


そうぼやきながら教師の説明を聞く。難しく、苦手な教科のため眠気を我慢して窓から外を眺めながら誰にも聞こえない声で呟く。


「煙草吸いてえ…未成年だから吸えないけど。」


喫煙者だったから辛いな。吸えないのがさ。しかしまぁどうなってるんだこの学校、というかこの世界。いろんな髪の色の人々が多すぎる。地毛でピンクとか銀とかカラフルすぎるだろ。校則どうなってるんだ?しかもやけにスタイルのいい女子生徒が多すぎる。


(まるでラノベやアニメだよな…)


そう思わざるを得ない。いやほんと言い方はアレだが高校生離れしたスタイルの女子が多すぎるのだ。なんだよあの胸の大きさ、素晴らしいじゃないか。しかも学級委員長とかギャルとかも。ん〜素晴らしい。巨乳万歳。聞こえてたら間違いなく殺されるなこれ。


チャイムが鳴り授業が終わる。日直が「起立!」と言うと生徒達が立ち上がり「礼!」と言うと「ありがとうございました〜」と言う。いやーほんと学生に戻ったよなぁ。職業訓練校以来だよ。


「さてと、漫画でも読むか。」


俺はバックから漫画を取り出す。このクラスは幸いオタクが多いから漫画を持ってくるのは普通だ。ん〜やはり戦争物の漫画は素晴らしい。すると1人の生徒が話しかけてくる。


「亮介くんほんと漫画好きだね。」


話しかけてきたのはこのクラスの美少女…ではなく男だが女の子にしか見えない柊歩夢。この学校に入学してから仲良くなった奴だ。家族も母親は専業主婦、父親はサラリーマンと普通の奴だ。


「いいじゃないか、どうも俺は恋愛物や失恋物は合わなくてな、ドンパチやってるやつやロボット物が好きなんだよ。あとギャグと下ネタ」

「僕は恋愛が好きだけどね。あ、この前貸してくれた漫画返すよ。戦争物は初めてだけど面白かったよ!」


笑顔になりながら歩夢が漫画を返してくる。うむ、かわいいなお前。本当にアレがついてるとは思えん。すると1人の女子がジト目で近づいてきた。


「学校で漫画ね、ちょっと自由すぎじゃないかしら?」


彼女は学級委員長の一ノ瀬綾、父親は弁護士、母親は公務員とお堅い家系だ。そして何故か俺に突っかかってくる奴だ。仲は悪くないけど。むしろ普通に話す仲だけど。いやしかしスタイルがいい。胸とか大艦巨砲主義かよおまえ。マジでラノベのような世界最高だなおい。


「別にいいじゃねえか、授業中読んでるわけじゃねえし、休み時間なんだからよ。」

「けど学校に関係ないじゃない。」

「まぁまぁ、休み時間だからね?」


歩夢も苦笑いしながら仲裁する。俺と綾、歩夢は初日から何故か話すようになった仲だ。しかしまぁ俺は前の世界、前世と言っていいかわからないが女子とは縁がなかったなぁ。独身貴族だったもの。年齢=彼女無し舐めんな。


「前から気になってたが、そーゆう一ノ瀬も漫画とか読まねえのかよ。」

「…少女漫画なら…」


一ノ瀬が少し顔を赤らめて言う。なんで赤くなるんだ?


「恥ずかしいけど…その…恋愛とかドキドキするから…私が言うと変かもしれないけど…」

「普通じゃねえか。女子が少女漫画読むなんてさ。俺なんざあれよ?小学生の頃から三国志や戦国時代を舞台にしたやつとか第二次大戦物とか読んでたからな?」

「渋すぎません?」

「それ小学生が読むやつじゃないよね!?」


柊と一ノ瀬がツッコんでくる。いいじゃねえか、好きなんだもの。戦争漫画はいいぞ。一ノ瀬なんて「信じられない。」みてえな顔してやがる。泣くぞ?俺泣くぞ?まぁいいか。一ノ瀬には一言物申したいことあるし。


「まぁなんだ、お堅いのは結構だが、少しは気楽に生きてけや。」

「どう言う意味かしら?」

「そのままの意味だよ。人生ってのは、少しは気楽に考えて、のんびり生きてくのがいいんだぜ?」

「亮介くん…妙に達観してるよね。」


じゃかましい。31年も生きりゃ過去に無駄だと思ったことがわかるもんなんだよ。お前らにはわからないと思うけどな?


「…色々あったんだよ。」


そうとしか言えない。誰が転生しましたなんて言えるか。そんなこと言ったら頭おかしい奴扱いされて黄色い救急車呼ばれて精神病院に送られるわ。

そんな事を話してるとチャイムがなる。歩夢が「次は国語だね!」と言い綾は自分の席にスタスタと戻る。

しかしまぁこの「起立、気をつけ、礼、着席」って奴、大人になってからやらなくなったよなぁ…さっきも言ったけど技能講習や職業訓練校ぶりだな、マジで。あー早く昼飯食いてえ。

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― 新着の感想 ―
初めまして。1話を読ませていただきました! 設定がとてもユニークで、内容も面白くて興味を持ちました。 ブックマークさせていただいたので、これから少しずつ読ませていただきますね。 更新も楽しみにしていま…
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