浮かれる作者の現状
今日も作者に呼ばれて偽物の村に来ていた。
あいも変わらず人一人居ない村である。
というか村の真ん中で何故か作者は死んでた。
地面に伸びて舌をダラリと伸ばし白目を剥いてた。
「今度こそ死んだか?」
「しんどらんわ」
「何で倒れてた?」
「熱中症」
「何時もの事だね」
「うん」
ゴソゴソと起き出す作者。
どうやら死んだふりみたいだ。
「取り敢えず何で呼んだ?」
「いやもうすぐ例のイベントだろう?」
「ああ~~ネット小説の季節毎の企画ね」
「うん其れを今年も書くと報告しようと思って」
「何? 今年も出るの?」
「当然だよ唯一得意なジャンルだし」
「最近まで知らんかったよね自分がホラーが書けるとは」
「あはは~~いや本当に何で書けるんだろう?」
「おい」
信じられん発言する奴だ。
いや本気で。
「いや本当に不思議」
「無自覚で書けたんかい」
呆れ顔で言う僕。
「多分クトゥルフと伝記物を意識して書いてたからだね」
「ほう」
「ホラー物の映画見れないくせに」
おいおい。
「良くそれで書けたな~~」
「不思議だね」
「本人が言うな」
いや本当に。
ええ。
「連載は?」
「その後の予定」
ふむ。
その時に僕の世界は動き出すのか……。