第2話 覇王とオカマの変わり者
また、新たな物語が始まるよ
私はオリヴィアちゃんのご両親にお叱りを受けていた。
「貴女がやったことがどういう事かわかりますか?」
そうオリヴィアちゃんのお母様は私に聞いた。
「大切な友人の為にやったまでです!」
私はそう片手を拳にして言った。
「なら、貴女は悪くないと?」
お母様はそう私に聞いた。
「はい!私は覇王の道を歩き己の拳で全てを破壊するただそれだけです」
そう私はお母様に言った。
「覇王ですか・・・」
お母様はそう言って私をじっと見た。
「貴女の処遇を与えます!」
私はじっと両手を拳にしていた。
「オリヴィアの娘の面倒を見てくれないかしら」
そうお母様は私に言った。
「はい、私の拳はその為にありますから」
私はそう片手を拳にして言った。
「なら、お願いしますね」
そうオリヴィアちゃんの母上様は言った。
ーーー2日後ーーー
私はオリヴィアちゃんと一緒に少し離れた都市カラルシティに移住した。
国の風景は19世紀のロンドンの様な感じだった。
「ねぇ、オリヴィアちゃん」
私はオリヴィアちゃんに声を掛けた。
「はい!何ですか?」
オリヴィアちゃんは私を見た。
「本当によかったの?」
そう私はオリヴィアちゃんに聞いた。
「何でですか?」
オリヴィアちゃんはそう頭を傾げた。
「だって、私のせいで貴女まで無の存在にしてしまって」
私はオリヴィアちゃんにそう言った。
「いえ、私はオルヴァルトさんと一緒に居られればそれだけで幸せですから」
そうオリヴィアちゃんは笑顔で言った。
「なら、よかったのかな?」
私は片手に荷物を持ちながらそう言った。
ーーー冒険者ギルド教会ーーー
私とオリヴィアちゃんはギルド申請をしにギルド教会に着ていた。
「とりあえず、魔物4匹か獣8匹倒してきたらギルド申請を認めてやる」
そうアフロの男性は言った。
「わかりました!」
私はそう言って両手を拳にして近くの森に向かった。
ーーー神話の森ーーー
私は辺りを見ながらいのししを7匹倒してオリヴィアちゃんと一緒に他の獲物を探していた。
「なかなか強い獲物いませんね」
オリヴィアちゃんはそう言って辺りを見た。
すると何かが動き始めた。
それは1人のスーツを着た男性だった。
「あの、大丈夫ですか?」
私はそうスーツに頭が角刈りの男性に聞いた。
「あっ、お腹減った~」
グっウーーーーーーーーーーーーー。
男性はそう言って倒れていた。
ーーー20分後ーーー
「あんた達のお陰で助かったわ!ありがとう!」
男性はそう言って両手を地面に着けて頭を下げた。
「いえ、私とオリヴィアちゃんは助けたかったから助けただけですよ!」
私はそうスーツの男性に言った。
「あんた達テストでもやってるの?」
そうスーツの男性は私とオリヴィアちゃんに聞いた。
「なら、あたしも手伝うわ!」
男の人はそうバレリーナの様なポーズをしながら言った。
「いいんですか?」
私はそうスーツの男性に聞いた。
「ええ、あなた達はあたしのダチだからね!」
そう男性は笑顔で言った。
ーーー5分後ーーー
最後の一体のエビルトカゲを倒してようやく許可書を貰いに街向かった。
ーーーカラルシティ・冒険者ギルド教会ーーー
私はオリヴィアちゃんと私の冒険者ギルドの許可書を貰い新たなギルドを作り始めた。
「ねぇ、あんた達」
スーツの男の人は私とオリヴィアちゃんに声を掛けた。
「何ですか?」
オリヴィアちゃんはじっと男性を見た。
「あちし、オカマ拳法家キマリス・クレーンを仲間に入れてくれないかしら!」
そうキマリスさんは片手を突き出して言った。
「いいんですか?」
私はそうキマリスさんに聞いた。
「あちしはあんた達のダチだから!あんた達が最後まで笑える友人になりたいのよね!」
そうキマリスさんは笑顔で言った。
「わかりました!私の名前は覇王のオルヴァルト・環と言います!」
私はそうキマリスさんに頭を下げた。
「私はオリヴィア・フロストと言います」
オリヴィアちゃんはキマリスさんに頭を下げた。
「オルヴァルトちゃんとオリヴィアちゃんね!よろしく」
ーーーその日の夜ーーー
私は料理の後片付けをしてじっと考えていた。
今はオリヴィアちゃんのお母様が支給してくれた別宅でそれぞれの部屋で好きなことができる仲間が増えたらいいな~と考えていた。
ーーー夜中ーーー
がさがさ。
何かが下の方から音がした。
私は起き上がり両手を拳にして気配を消しながら降りた。
ーーー1階・キッチンーーー
そこには四人の男性が片手にナイフを持ちながら何かを探していた。
「何をやっているんですか?」
私はそう言って両手を拳にして聞いた。
「よう、嬢ちゃん!ここにオリヴィアってガキが居るだろ?寄越しな!」
そう男性はナイフを私に向けて言った。
「申し訳ありませんがあなた方にオリヴィアちゃんを渡すわけにはいきません!」
私は両足に力を込めて走り出した。
一人一人を拳で打ち倒していた。
残りの1人は私の強さに恐れていた。
「ひっ!」
強盗は後ろを振り向くとそこにはオリヴィアちゃんが隠れていた。
「丁度いい!おら来やがれ!」
そう言って男性はオリヴィアちゃんの腕を強く掴み首もとにナイフを近づけた。
「ひっ!」
オリヴィアちゃんは涙を流しながら怯えていた。
「さて、まずはてめえを痛め付けてやるか!」
そう言って男性は私に殴り掛かった。
「おらぁ!」
後ろから誰かが男性を蹴り飛ばした。
そこにはスーツを着た男性が立っていた。
「キマリスさん?」
私はキマリスさんをじっと見た。
「てめえ、何もんだ!」
男性はそうキマリスさんに聞いた。
「あたしはこの子達のダチよ!私の恩人でダチに何さらしとんじゃあ!」
キマリスさんはそう言って回し蹴りで強盗の頭を蹴り倒した。
「オリヴィアちゃん!」
私はオリヴィアちゃんに駆け寄った。
「大丈夫?オリヴィアちゃん?」
そう私はオリヴィアちゃんに聞いた。
「はい!」
オリヴィアちゃんはそう微笑んで言った。
「あんた達大丈夫?」
キマリスさんはそう言って体を回転しながら聞いた。
「はい!キマリスさんありがとうございました!」
私はそう頭を下げて言った。
「何言ってんのよ!ダチがピンチなら助けるのは当たり前でしょ!」
キマリスさんはそう言って笑顔でいた。
「あの、キマリスさん・・・」
オリヴィアちゃんはキマリスに歩み寄った。
「お礼なら良いわよ!気にしないから!」
そう言ってキマリスさんは回転をやめてオリヴィアちゃんの頭を撫でた。
この日私達にオカマ口調で戦いがすごく強い人が仲間になってくれた。
つづく
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