設定
毒にも薬にもならない、お話のちょっとした設定。
ネタバレはありませんが、知っていると、よりお話が楽しめたり、理解しやすくなったりするかも(?)な設定集です。
*お話全体のあらすじ
調香師として働くマリアのお仕事に恋愛、そしてマリアのもとに訪れるたくさんの人々との関わりを描く、ほのぼの中心な『香り』のお話です。
笑顔と涙、そして皆様の日常にちょっとした癒しのお時間をお届けいたします。
*お話の基本的なこと
調香師というお仕事がメインのお話になります。
調香師は、『香り』を作るお仕事です。実際には、香水やアロマオイルなどから、シャンプーや化粧品、食べ物の香りづけまで……様々な香りを作る人のことを言います。
『香り』の専門家、と思っていただければわかりやすいかもしれません。
香り(嗅覚)にスポットを当てたお話です。
人の感じる五感の中で、もっとも記憶と深く結びついているのが嗅覚、つまり『香り』なんだそうです。そんなわけで(?)香りが人々の時(記憶やこれから)を紡いでいくお話になっています。
作中、トップノート、ミドルノート、ベースノートという言葉が出てきますが(途中で説明も少しあります)香りを感じる速さ、だと思っていただければいいかな、と思います。
実際には、ベースノートを感じるのは数時間以上たってから、ということもあったりするのですが、お話の都合上すべての香りを同じタイミングで記載しています。
こちらは、あくまでも、フィクションだと思って楽しんでください!
*時代背景と世界
近代、とタグには記載させていただいておりますが、実際の史実と分野の発達度合いが異なるものがあります。(馬車が走っていたり、ガス灯だったり……でも、レントゲンがあったり……)
具体的に近代っていつ? と思われる方は、1920年前後くらいをイメージしているので、そのくらいだと考えていただければよいかな、と思います。
あくまでも、フィクションだと思って楽しんでください!
世界としては、洋風な設定が多いですが、特定の国や地域はありません。
一言でいえば、ヨーロッパ大陸全土です。……というくらい、全体的にヨーロッパ風な雰囲気になっています。イギリス、北欧、フランス、ドイツ、ギリシャ……と幅広く網羅したつもりではありますので……ぜひ、王国の街並みをたくさんお楽しみください。
(東都に関してだけは、一部、トルコや中東アジアのイメージを取り込んでいます)
*王国のこと
マリア達が暮らす国は、王様が治めている王国になります。
ヨーロッパな舞台ですが、お話の都合上、四季がきっちりと別れています。
また、王国独自のイベントも多くありますが、私たちに馴染み深いような実際のイベント(クリスマスなど)はありません。
町がいくつか出てきますが……固有名詞はありません。
それぞれの町の特徴に合わせて、城下町、街の広場、北の町などと呼んでいます。
治安は比較的良いですが、警察の代わりに騎士団と呼ばれる王家直轄の部隊がいます。
騎士団は、騎士団長を筆頭に、副団長、各部隊長、隊員の構成です。(まったくお話には関係ないですが、部隊は、第一から第六まで。第六は主に経理や総務を担当する事務的な裏方です)
鉄道・路面電車・馬車が主な交通機関です。
短い距離は馬車、城下町など中心地は路面電車、長距離の町同士は鉄道がつないでいます。
学校の描写はありませんが、初等部・中等部・高等部の三つに分かれています。六歳から三年ずつで、十五歳で卒業。成人として扱われます。だいたい、十五歳でなんらかの職業についていることが多いです。
過去のお話などでちょっとだけ学校のことが書かれているので、これを知っておくと、少しイメージしやすいかもです(?)
食文化は洋風に広め。
実際の各地ヨーロッパのごはんをもとに記載していますので、ぜひぜひマリア達と一緒にお楽しみください♪
*その他
全体を通して全年齢向けですが、第五十四話 闘争のみ流血表現があるため、すみませんがR15とさせていただいております。ご了承ください。
(一応、五十四話を飛ばしてもなんとなく、意味は通じるかな、と思いますので……苦手な方は読み飛ばしてください)
お花や植物がたくさん出てきます。各話の後書きや過去の活動報告にちょっとした詳細を載せていますので、ご興味ありましたらぜひ、そちらものぞいてみてください♪