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魔法2
あの後、魔女の隠れ家?に来ていた。森の奥の開けた場所。
そこには木造の小さな家が建っていた。
「ここがお前の家?」
「イザベラ様と呼びなさい。そうよ、今はここで私と従者で過ごしているわ。」
ああ、そうか。家出してるとか言ってたな。
あれは従者の方だろうか。背が高く、まるで作り物ではないかと疑うほどに美しい。
「あちらが従者の方?」
「ええ。」
すると従者がこちらに気づいた。
瞬間、俺の首に冷たい感覚がした?
「……え?」
従者は俺の首に刃物を突き付けていた。
「魔女様、こいつはいったい何者でしょうか?」
ちょ怖!何この人?
どうやら風魔法で加速しここまで距離を詰めたらしいけど。
正直ちびりそう。
「落ち着きなさい、お客さんよ。」
「魔女様、そのお姿は?」
「こっちのほうがかわいいでしょ?」
「魔女様はどちらの姿も素敵でございます。」
刃物はなくなったけど、急に無視されたし。
「あの、白魔法について……」
「ああ、そうだったわね。じゃあまず魔法の種類について説明するわ。」
それから彼女の講義が始まった。




