表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最弱設定で生きてます。  作者: 始月
2/5

出会い

「はぁ……。」

俺は森の中をさまよっていた。

「帰りたくねぇ……。」

俺は小さな村出身で人は少ないものの魔力の強い人が多い。たとえ弱くても、扱いが上手い、3・4種類の魔法が使えるとか特徴がある。

そんな村に帰ったところで俺に居場所はない。

「どうすっかなぁー。」

そうつぶやいたとき、空から声がした。

「何か困っているのか?少年よ。」

俺は恐怖で動けなくなった。

西の大陸、ウェストを支配する魔女イザベラ。四大勢力の一つである魔女は、一夜にしてウェストを半壊させた。魔獣を作り出し、人々を苦しめている。

その魔女が目の前にいる。

「ふむ、君は面白い魔力を持っているね。」

「…お、俺には魔力はない。な、なんで魔女がこんなところに?」

ここは北の大陸、ノースの西側。魔女が大陸を離れたという話はあまり聞かない。

「なぜか?そうだね…散歩?家出?そんなとこかしら。」

……散歩?い、家出?たしか城に住んでいたはずだ。勇者も派遣されているはず。それなのに…。

「それよりもあなた、私の配下にならない?」

「………は?」

今なんて言った?魔女が?俺を配下に?

「すごい魔力ねー。あなた、いったいどうやってそんな魔力を?」

「さ、さっき言ったが俺には魔力はない。」

俺に魔力?皮肉でも言ってんのか。でも俺に魔力がないのを知らないはず。

「そんなに硬くならなくてもいいわよ。まあ、この姿じゃしょうがないか。」

ボフン。そんな音とともに煙に包まれた。

「……へ?」

思わず変な声が出てしまった。

さっきまでいたまさに魔女!って感じの人がいなくなっていた。

そして代わりにいたのは……

「こっちのほうがはなしやすいかしら。」

そこにいたのは魔法使いの格好をした、十歳くらいの女の子だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ