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魔女と小さな恋心  作者: 宵月
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プロローグ






夜のとばりが下りた冬の寒い日。


四阿でぽつんと一人の少女が雪降る様をぼんやりと眺めていた。

広間の方では姉の生誕を祝うパーティーが行われており、使用人は一部を除き殆んどがそちらへ駆り出されている。

だからこそ、彼女は監視の目も向けられないまま外に出ている。


四阿といえど、寒さは外気温と同じくらいである。

しかし、彼女には精霊がついていた。

誰も見えない、そんな存在である精霊が、彼女に寄り添い温めていたのだった。



暫く眺めていると、雪を踏みしめる音が聞こえた。

少女が後ろを振り向くと、そこには小奇麗な身なりをした黒髪の少年だった。今までこっそり見に行った王宮で行われたパーティーでも見なかった顔である。

少女より少し年若そうな少年は、彼女がいるということに気付くとにっこりとほほ笑んだ。

それを見て、少女は体を固くする。


「・・・・・・貴方、誰です」


相手がおかしな動きをすれば精霊がいつでも動けるよう、合図をした。

痛め付ければ、誰にも告げ口出来なくなるだろうと考えて。



それが、エレナの運命の日になるとも知らずに。




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