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河川敷近くのアパート  作者: 申請なる紙。
第一章 人生再スタート
6/10

第6部屋目 お引越しそしていわく付きの部屋・・・?

あなたは・・・もう忘れたかしら・・・あの田中 勇のことを・・。


今回勇が登場するかわかりません。それにしてもジョジョって面白いですね~はまりました。

「それでは、これで全ての荷物は運び終わりました。」


「あ、はい。ありがとうございます。」


「『引越しをする貴方へ・・・私のキッスを送るわよ♥』のご利用ありがとうございました~。」


「あじゃっしたーー!!」


バタン。ドアの閉じる音が部屋になり響く。丁度今引越しが完了したところだ。部屋にいるのは俺と瀬良と紗香・・・そして田中。ちっ1人いらねぇ。姉さんと兄さんは仕事でいない。

「・・・・えい。」


ドッ


「ぎゃぁあぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


瀬良が勇のすねを蹴る。いい音がなったな。瀬良はおとなしい子だが勇のおかげで脚力が半端ではない。勇はすねを両手で抑えながらピクピク動いている。俺は紗香の方をチラッと見る。勇のすねを見てもじもじしている。・・・そうか。蹴りたいか。いいだろう。コイツには貸しがあるから安心しろ。

「オラッ、起きろ!」


俺は勇の腹を蹴る。軽くだ軽く。勇は腹を抑え俺を睨む。

「は、腹を蹴る事ねぇだろぉお前!?」


「いいのか勇?高校2年の頃の事・・・今でも構わんぞ?。」


「うぐっ・・・くそ、鬼め!「フンッ!」(ドドドッ)ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


俺に怒っている最中、これを隙と見たか紗香が勇のすねに蹴りを入れる。三連続でスゲェな。一秒間に3発蹴りを入れるんだぜ?流石紗香だな。

「ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・///」


美少女に蹴られて嬉しいのか、変な息を出している。キモッ。

「さっ今日は2人目来てくれてありがとう!そしてついでに勇も。じゃあダンボールを開けるか。」


俺達はダンボールを開け、服や皿やら様々な物を運ぶ。俺お部屋は俺と勇。瀬良の部屋は瀬良と紗香で担当。勇が瀬良達の方に行こうとして危なかったが人睨みすると苦笑いで俺の跡に付いてくる。

「しかし・・・お前、いろんなゲームあるなぁ・・・。」


「んー?あぁ、暇だしな。」


「なんだとぉぉぉぉぉ!俺が、俺が母ちゃんの鋭い眼光で生きている心地がしない家で必死に・・・必死に勉強しているというのにぃぃぃ!!」


「そりゃぁお前・・・高校でも成績ギリギリってレヴェルのやつが言う言葉でもないだろ・・・。どうせ大学でも単位とれなくてレポートとオールナイトでやりまくりだろ?」


「変な言い方すんじゃねぇ!レポートが・・・レポートの期限が後2日・・・あわわわわわわわ。」


「はぁ!?お前それなのに来たのか!?馬鹿かお前!」


「そんな言い方すんじゃねぇ!せっかく来てやったんだぞ!」


「どうせお前母ちゃんから逃げる為にここに来たんだろうが!」


「ギクギクギクギクゥ!!!!」


馬鹿かこいつ。自分でギクとか言うか普通?忙しい時に来てもらったと最初は思ったが、コイツ3週間前に「レポート後3週間ぐらいで締切か・・・まだ間に合う!」とか言っていたのを覚えていた。

「さぁ、自分のお家にお帰り。」


「嫌だァァァァ!」


バタン。


俺は心を鬼にして勇を外に出す。安心しろ勇。骨は拾わん。五郎さんの家にいる犬のマー吉君にあげるよ・・・。まぁ後でアイスをおごってやらんこともない。

「さて・・・続きをはじめるか。」


俺は部屋に戻る。すると部屋の中からゴソゴソ・・・という音が聞こえてくる。瀬良か紗香でもいるのか?俺はドアを開け、部屋を見る。

「うんしょ、うんしょ。」


「お、お姉ちゃん。ダメだよぉ買ってな事をしちゃ・・・。」


「いいのいいの。何か面白いのあるか探すだけよ・・・あ、ポチャモンだ!」


「だ、だめだってばぁ~あうう。」


なんだ?何が起きている。待て待て整理しようじゃないか諸君。俺らは引越しの為荷物をこの部屋に運んだ。そして今勇を外に追い出し俺は今この部屋に戻ってきた。すると髪の長い女の子とあたふたしている可愛い男の子がいる。・・・???

「さっきから何やってんだァァァァ!!」


「きゃあ!?」


「うわぁ!」


俺は大声を出して女の子を止める。あ、いや男の子には怒ってないぞ?ていうかこの男の子ホントに男か?女の子にも見えるぞ?

「な、なによ急に大声出して!近所迷惑よ!」


「人の部屋荒らしておいてどの口が言うんだ?」


「あ、ううゴメンなさい。僕が・・・僕がお姉ちゃんを止められなかったから・・・。」


何かメンドイ事になってきたぞ・・・ていうかこの子達一体どこから来やがった・・・ってん?俺はこの子達の足に注目する。・・・あれ?足がない?いや、足が無いというよりはだんだん小さくなっている?も、もしかして・・・この子達は・・・。

「な、なぁ君たち。あ、足はどうした?」


「足?げっ、やばッ!」


「あ、お姉ちゃん、早く足出して!」


ニョキ。足が出た。なんだなんだ?これは今流行りなのか?俺が時代遅れなだけか?もしくはこの子達は・・・。俺はこの子達に触れようと手を出す。しかし女の子の頭を触る筈の手がすり抜ける。

「・・・・・。」


「・・・・ダラダラ(汗)」


「・・・・ううぅ。」


「幽霊だぁぁぁぁっぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!」


「・・・・龍兄、どうしたの?」


「大丈夫ですか!?お兄さん!」


俺の悲鳴を聞きつけたのか2人が俺の部屋に来る。ヤバイヤバイヤバイ・・・これマジもんの幽霊だぞ!ほ、ホントに幽霊がいるなんて・・・ああ・・・俺人生オワタ\(^o^)/

「・・・・この子達一体何処から・・・!」


瀬良が男の子に触れようとしたら見事に透ける。瀬良も驚いた様子で。なのにほとんど動揺していない。流石だな。

「きゅう。」


「おわっ!?大丈夫か紗香!?」


「・・・・紗香はお化けが苦手だから・・・。」


何てこったい。まぁお化け相手では紗香の力があっても何もできない。俺はとりあえず冷静になり、2人に聞く。

「いいか2人とも。良く聞いてくれ。君たちは・・・幽霊か?」


「「・・・うん。」」


お、おおう。絶対そう答えが帰ってくるとは思っていたが本当に来ると中々なモンだな。

「・・・2人とも、何処から来た?」


すると男の子がこの部屋を指差す。俺は2人に何があったか聞いてみた。話によると、2人は体が弱く、小さくしてここで亡くなったという。そうか・・・そういう事か。

「・・・分かった。それで、2人とも。これからどうする?」


「・・・・僕は、ここに居たいです・・・けど、貴方達が迷惑なら此処からいなくなります。」


「いや、いてもいいぞ?」


「・・・え?いてもいいんですか?」


「あぁ、もちろんだ。で、あの子はどうするのかな?」


俺は女の子の方に振り向く。女の子はそっぽを向いて俺を見ようとしない。アレか。これがあのツンというやつか。

「・・・よ。」


「よ?」


「よ、よろしく////」


「あぁ、よろしくな。で、2人とも名前は?」


「あ、えっと・・・僕達名前忘れちゃって・・・。」


「ふむ・・・そうか。じゃあ俺が着けてあげよう。君は・・・・・ショタだから・・・翔太しょうたな。」


「しょ、しょうた・・・ありがとうございます///」


「で、君は・・・ツン・・ツン・・いや、ロリ・・・幼女・・・洋子・・・いや微妙だなぁ。」


「・・・・じゃあ来奈で。」


「来奈・・・ありがとうお姉さん!」


俺の出番が瀬良に奪われただと・・・!まぁいいや・なんて名前にするか困ってたし。これでいいだろう。本人達も気にっているようで何よりだ。

「じゃあ、残りの片付けを済ますか!」


「よし、じゃあポチャモンやろうっと!」


「おいコラ。ていうか触れないだろ。」


「そうでもないよ。実態化すればいいし。」


糞ッなんてチートだコイツ。俺は少々不機嫌になりながら部屋を片付けた。



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