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河川敷近くのアパート  作者: 申請なる紙。
第一章 人生再スタート
5/10

第5部屋目 なんなんだアンタ達。

暴露・暴虐・嫉妬・淫奔、闇に蔓延る力を以って~

最近youtubeの、よんでますよ、アザゼルさん。というアニメが好きですね。4月からアニメ二期がやるので絶対に見ますね(*´∀`*)

遺産分割とか何か学生の僕には難しいんで細かいことはスルーでお願いします。

「いいか!?この2人に遺産分割してだなぁ・・・。」


「う~ん・・・でもやっぱり色々面倒のようだけど・・・。」


「確かに・・・1歩間違えれば家庭裁判になりかねん。」


「でだな、瀬良。ここの問題がこうで・・・。」


「・・・・答えは4?」


「お、そうだ。すごいじゃないか。」


「・・・・////」


さて、俺は瀬良が分からない問題があるから教えて欲しいというので、今現在教えている所だ。俺は今ニートだが、中高生の成績はかなり高かった。大学には出ていないが。流石に高卒で働くのは難しいだろうか。

「・・・・龍兄?」


「ん?あ、すまん。で、次の問題は・・・。」


まぁ深く考えず、今は気楽に行こう。瀬良に悟られたら大変だ。瀬良普段普通に装っているいるが、内面は相当悲しい筈だ。まだ中学3年生という年齢で親をなくしたんだ。無理もない。


「遺産分割はだな、遺産が一体としてもつ経済的価値をなるべく損なわず・・・。」


「わかっているわ。各相続人に遺産を適正に分割・・・。」


さっきから難しい話をしているのは俺の兄と姉だ。相変わらずなようで。だが、こんな騒がしい2人でも俺は尊敬している。皆から信頼されている医者に、斬新なアイデアから若者を虜にするファッションデザイナー。こんな兄姉がいるんなんて俺は大変だな。

まぁ時には優しく、時には厳しく。とても頼りになる2人で、俺は2人に憧れている・・・のだが。


「できれば2人の生活を補う為に使いたいわね。」


「ああ。親父と母さんの自慢の2人だ。大事にしなければ。」


「2人できちんと分け合い・・・互に励まし合う・・・だったら!」


「どうした?何か名案でも思いついたのか!?」


「ええ。こんな関係ならば・・・いっその事私と瀬良と龍騎が結婚すればいいのよ!」


「な、なる程ぉぉぉぉ!」




・・・・・・・・・・・・・・・・この人達時々無理です。



「さっきから何馬鹿な事いってんだ。」


スパパーン!という甲高い音がリビングに響き渡る。俺は瀬良にジュースを持っていくために持っていたお膳で2人の頭を叩く。2人は頭を抑え涙目で俺を睨む。綾姉さんは可愛いが、佳祐兄さんははっきり言って気持ち悪い。ヤメロもう一発殴りたくなる。

「なによ~、2人の遺産について話し合ってたのに。」


「そうだぞ龍騎。いきなり酷いじゃないか。」


「アンタらの発想が酷いわ!なんだ俺と姉さんと瀬良が結婚って。近親相姦どころか一夫多妻すら認められてないぞ。」


「そんなもん無視すればいいんだよ。大丈夫だ、バレなければ。」


「そうよ。バレばければいいのよ。」


前言撤回。この人達は尊敬できません。なのでもう一発叩きます。喝を入れます。


パーン!パパパパパパーン!


「うぅ~・・・冗談よ。」


「そうらひょ。ひょうらんらひょ。」(そうだぞ。冗談だぞ。)


兄さんにはつい叩きすぎてしまったようだ。顔が腫れている。うわっ叩いた俺が言うのもなんだがキモッ。

「まったく。」


俺が呆れると、綾姉さんは納得がいかないっという顔をして、瀬良に話しかける。

 

「むぅ・・・あ、ねえ瀬良。龍騎と結婚したいって思わない?」


「・・・・したい////」


え。ちょっとマテ。今瀬良なんつった?え?結婚したい?血痕?血液・・・刺し傷・・・包丁・・・ヤンデレ。って違う!なんだ今の連想は!?何故関係ない想像をしているんだ俺は!?ギャルゲか!ギャルゲなのか!?いや・・・ホラーゲーか。

「ほら、瀬良もしたいって言ってるんだからいいんじゃない?」


スパーン!


「うぅ・・・痛い、酷い。」


まったく。この姉は。仕事面以外は全然ダメだな。俺が言えた義理じゃないが。


「・・・・龍兄、お腹空いた。」


瀬良がお腹を両手で摩りながら涙目付きの上目使いで俺を見る。うぐっ。いくら妹とはいえなんて可愛いんだ!普段からジト目な瀬良だからこういう可愛い顔は中々レアだ!


「・・・・龍兄、できちゃった。」


スパーン!


姉さんが俺の耳元でとんでもない事を言うのでまた叩いてやった。何を言い出すんだこの姉は。頭おかしいのか。俺は姉さんを叩いた後、キッチンに向かって料理を始める。今日はきんぴらごぼうとマーボー豆腐だ。ちなみに兄さんは暫くして気を失った。出血多量で死んだか?


「うーん・・・中々良い案だと思ったのになぁ。まったく、龍騎は何で分かってくれないのかしら。」


「逆に聞くけどどうやったらそんな案が出たのか不思議だよ。」


俺は話ながら包丁で野菜を切る。


「・・・相変わらず料理上手ねぇ。」


「姉さん、そう言うんだったら少しは料理を上達させようよ。」


「無理よ。」


即答かよ。


「でも、俺がいなくなったら誰が料理を作るんだよ。瀬良に作らせるとか言うなよ。」


「うぐ。」


図星かよ。


「だ、大丈夫よ。私だってやればできるんだから。」


「そう言ってカレーを謎の物体に変化させた人は誰ですか?」


「・・・うえ~ん、瀬良~龍騎がいじめるよぅ。」


「・・・・綾姉、頑張れ。」


「ひ、酷い!」


「酷くねーよ。むしろ妹に料理を作らせるという発想が酷いわ!」


俺が引越しする前に一度姉さんには色々教えた方がいいだろうか。料理とか掃除とか家事全般とか。俺が引越した後この家は大丈夫だろうか。姉さんや兄さんはまぁ弁当とかでも大丈夫だし、家事なら兄さんがそこそこできる方だし、瀬良も一応できる。だが、瀬良は今は受験という大事な時期だ。家事をする時間はないだろう。一体どうすべきか・・・。そう考えていると、ふと思い付いた。


「なぁ姉さん、瀬良も一緒に暮らせないか?」


「え・・・ま、まさか龍騎・・・瀬良と夫婦の契を結ぶつもりじゃ・・・。」


スパパパパーン!


「次言ってみろ、今より酷い事になるぞ。」


「う、うぅ・・・ごめんなさい。」


まぁ流石にこれ以上叩きすぎると可愛そうか。次は勘弁しよう。


「で、瀬良と暮らしていいかってどういう事?」


「ああ。瀬良は受験の時期だし、何より秋風アパートは中学校も近いし、瀬良が行こうとしている高校にも近い。だから都合がいいんじゃないか?って思ってね。それに姉さんや兄さんも忙しいしね。」


「う~ん・・・確かに。でも、龍騎も仕事するんでしょ?大丈夫なの?」


それ確かにごもっとも。だが、そういうのはすでに手配ずみだ。俺は部屋に一旦戻り、ある紙を取り、姉さんに渡す。


「これって・・・五郎さんのお肉屋さんのバイト合格書?」


「ああ。バイト合格書っていうのも変だが、実は五郎さん、バイトする人を探していてさ、前から五郎さんに誘われていたんだ。これが丁度良い機会だと思ってさ。朝の11時から夕方の4時までで、週3回だしさ。」


「へぇ~。いいんじゃない?後で佳祐にも話してみるよ。」


「ああ、頼むよ。兄さん今死んでるから。」


「ええ。分かってるわ。」


「・・・・龍兄、御飯まだ?」


「ん?ああ、もうすぐできるよ。」


俺は少し急いで料理を仕上げる。その臭いに兄さんも目を覚ます。俺は皿に料理を盛り付け、テーブルに運ぶ。そして皆で料理を囲み、手を合わせる。


「「「「いただきます。」」」」


家族の暖かさはいつもと変わりなかった。


僕もそろそろ受験です・・・(´;ω;`)ブワッ

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