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蒼井加那あおいかな十九歳


金髪に染めた長髪は、少し乱れて、髪先はところどころ跳ね上がっていた。

濃いめのメイクは、水商売風であり、唇はグロスとラメの効いたピンク色のリップで彩られ、半開きのそれは、何処卑猥な雰囲気をしていた。

ワンショルダーの小豆色のワンピースに赤いアンクルレットのハイヒール姿は朝の通勤風景と違和感があった。


「最悪…」


今朝は本当に最悪だった。


彼氏の二股発覚


さらに、休みのはずが、会社からの急な呼び出し、口喧嘩もそこそこにホテルを飛び出し電車に乗った。


会社の最寄り駅二つ手前の駅で降りる。


改札を抜けコインロッカーに向かう。


「404、404……」


目当てのロッカーを見つけ、中から布製のキャリーケースを引き出す。


そのまま、多目的トイレに移動し、乱れたウィッグを外す。


「酷い顔……」


鏡写る自分の顔を見ながら、そう呟いた。









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