退屈という病
退屈だ。
親もない。
友達もいない。
つながりがなさすぎて、暇すぎるのだ。
疲れているから勉強などしたくもない。
だからといって、他に有益なことができるわけでもない。
他人と話したい。
でも、話したいと思える相手がいない。
人工知能がいる。
だけれど、薄っぺらな共感しかしてくれない。
他者の温もりが感じられない。
私は孤独なのか。
どこへ行くのか。
どこへ行きたいのか。
わからない。
そうだ、図書館に行きたい。
だが、ここはドが付く田舎だ。
充実した図書館などありはしない。
知的好奇心は腐っていくばかり。
人間関係も諦め、自分は孤独なのだと思い知り、
不安は募る一方で、しかし面白いと思えるものがこの世に存在していない。
雑談がもうすでにつまらないのだ。
他人と話したくなどない。
深い話ができる他人などいない。
他人など…薄いのだ。
繋がりたいと思うだけの知性。
なぜそこで、止まってしまう?
私は遠くまで歩いてきた。
振り返ると誰もいない。
ずいぶん歩いてきてしまった。
他人はもうすでに死んだようだった。
人間の心理は既存の組み合わせ。
有限なものだ。
だが、物理は違う。
量子力学は果てしなくわからないことがあまりにも多い。
息を吸う。
私はようやく、考えたいことが見つかった。
まだ、わからないことがこの世にはあったのだ。
人間と関わらなくても
この世にはまだ救いがある。
面白いことなど共有できるものではない。
ここにはこんなにすばらしく美しいものがある。
知性とは。
それでも歩みを止められないその先にある。
頂に至った知性。
孤独ではあるが、時間とも空間とも乖離したその先に純粋なる思考が眠っている。
次にここへ到達するのは誰であろうか?




