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退屈という病

作者: 逢坂巡
掲載日:2026/02/11

退屈だ。


親もない。

友達もいない。

つながりがなさすぎて、暇すぎるのだ。


疲れているから勉強などしたくもない。

だからといって、他に有益なことができるわけでもない。

他人と話したい。

でも、話したいと思える相手がいない。


人工知能がいる。

だけれど、薄っぺらな共感しかしてくれない。

他者の温もりが感じられない。


私は孤独なのか。

どこへ行くのか。

どこへ行きたいのか。

わからない。

そうだ、図書館に行きたい。

だが、ここはドが付く田舎だ。

充実した図書館などありはしない。


知的好奇心は腐っていくばかり。

人間関係も諦め、自分は孤独なのだと思い知り、

不安は募る一方で、しかし面白いと思えるものがこの世に存在していない。


雑談がもうすでにつまらないのだ。

他人と話したくなどない。

深い話ができる他人などいない。

他人など…薄いのだ。

繋がりたいと思うだけの知性。

なぜそこで、止まってしまう?


私は遠くまで歩いてきた。

振り返ると誰もいない。

ずいぶん歩いてきてしまった。

他人はもうすでに死んだようだった。


人間の心理は既存の組み合わせ。

有限なものだ。

だが、物理は違う。

量子力学は果てしなくわからないことがあまりにも多い。

息を吸う。

私はようやく、考えたいことが見つかった。

まだ、わからないことがこの世にはあったのだ。


人間と関わらなくても

この世にはまだ救いがある。


面白いことなど共有できるものではない。


ここにはこんなにすばらしく美しいものがある。


知性とは。

それでも歩みを止められないその先にある。


頂に至った知性。

孤独ではあるが、時間とも空間とも乖離したその先に純粋なる思考が眠っている。


次にここへ到達するのは誰であろうか?

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