第十六章33 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】31/【芳一】の第3班の展開(【キャラとも編】)5
老夫婦(【超天才博士】と【世紀の大魔女】)に頼む理由が思い浮かばないまま、【芳一/弱転】達は彼等の屋敷についてしまった。
どうしようと思い悩んでいると、老夫婦は、
「なんじゃ、そんな事か。
困っている時はお互い様じゃ。
いいじゃろう。
儂が特別なのを作ってやる」
「そうね。
【夢の家】なんて素敵だわ。
私も腕がなるわ。
楽しみが増えて嬉しいわ」
と言う反応だった。
そう、言えば、こういう性格設定にしていたなと【芳一/弱転】は思った。
老夫婦は困っている人が居るとほっとけない性格なのだ。
それで、物語の主人公達である孤児を拾って育ってていたのだから。
頼めばやってくれる。
そう言う気の良い夫婦なのだ。
最後は力づくでもと考えていた、【雪玲/神娘】と【ズィー】は拍子抜けしたのだった。
何にせよ、これでベースとなる【家】は確保出来た。
後は【世界観】の時間飛ばしで、【家】が完成した時間に飛べば良い。
と言う訳で【夢の家】/【夢】はあっという間に完成したのだった。
早速、【芳一/弱転】達は【夢の家】/【夢】に入ったのだった。
【夢の家】/【夢】は、4人で住むと伝えた所、【キャラとも】の主人公達の住んでいる家よりも大きな【家】にしてくれた。
これは【大豪邸】と言っても過言ではない。
部屋の数は24LLLDDDKKK(Lはリビング、Dはダイニング、Kはキッチン)となっている。
24部屋の内、4部屋は、
【唯野 芳一/弱転】、
【唯野 美架】、
【梁 雪玲日本名隠し名/神娘】、
【フィエーダ・シリラック】/ニックネームは、【ズィー】なので、【ズィー・フィエーダ】、
の4人がそれぞれ使用し、残りの20部屋(1人辺り5部屋)が【芳一/弱転】達が考えた【キャラクター】を生み出し、それをそのままそのキャラクターの住処とするのだ。
20部屋には、1部屋1部屋に、【架空の存在】を【実在化】させる【システム】がついている。
また、【キャラとも】を作る場合には絶対のルールが存在する。
それは、【キャラとも】はどんなに大きくても、与えられた部屋以上の大きさにはならないと言う事である。
例え元々の姿が山より大きなキャラクターでも、この部屋におさまる様に縮小されて、【実在化】する事になる。
【キャラとも】の【絶対ルール】。
それはその【キャラクター】と【キャラクター】に関連する物を【実在化】する場合、その総体積は、【実在化させる部屋】の【スペース分】と決まっている。
つまり、【キャラとも】は、【その部屋】の大きさを超える【アイテム】なども所持出来ないという事になっているのだ。
そのルールの下で、【キャラとも】は作られるのだ。




