第十六章24 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】22/【芳一】の第2班の展開(【七番目の怨霊編】)3
【霊古】と言う【悪霊】は登場したが、まだ主人公である【芳一/真性暴獣】の出番ではない。
【悪霊】が意地の悪い生徒を呪い殺したからと言って、【芳一/真性暴獣】にとっては心底どうでも良い話なのだ。
クソみたいな性格の人間がどうなろうと知った事ではない。
【芳一/真性暴獣】は正義の味方ではない。
だから、被害者が誰であろうと助ける訳ではない。
助ける被害者は選んで決める。
助けるに値すると思っている者のみ助ける。
性根の腐ったクズを助けるつもりはない。
クズが助かってもそのクズは新たな被害者を生むだけだ。
だから、クズを助ける気にはならない。
【芳一/真性暴獣】はそう言う性格である。
だから、まだ出番は無い。
【七番目の怨霊】と言う物語では解決する時間が来た時、主人公が登場する。
だから、ろくでなしが自業自得で苦しんでいる間は出てくるつもりはない。
と言う訳で、話を続けよう。
【大輝】は、【霊古】に告白し、付き合うと言う事になった。
それは、【大輝】が
「付き合わないと言うのなら、言葉をくれ。
30秒あげる。
数えるよ。
30、29、28、27・・・・
ちょっと聞いてる?
返事がないのってムカツクんだよね。
26、25、24、23、22・・・
何とか言えよ。
辛気くせえ女だなぁ~。
21、20、19、18、17、
こっちはてめぇなんかと付き合いたくねぇんだよ、ホントはよぉ~。
罰ゲームだから仕方なく告っただけなんだよ。
とっとと付き合いたくないって言えよ。
16、15、14、13、12、11・・・
おらっ、後、10秒しかねぇだろうが。
とっととしゃべれよ、クソが。
10、9、8、7、6、5、
付き合う事になったらわかってんだろうな。
てめぇの小遣い全部、俺が飲み食いで使ってやるからな。
そんですぐ別れる。
てめぇはただの金づるなんだよ。
4、3、2、1・・・
ちっ・・・0。
はい、時間切れ。
俺と付き合うことになりました~。
てめぇ、覚悟しとけよボケが」
と理不尽極まりない事を言ったためである。




