第十六章18 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】16/【芳一】の第1班の展開(【まいなぁめじゃあ編】)11
【芳一/主人格】が第7案として考えたのは、【生徒のキャラクター化】である。
学校に通っている生徒と交渉して、その【生徒】をモデルにして、【キャラクター化】させて売り出すと言うものである。
【コスプレ願望】のある生徒を探して、その生徒をモデルに可愛くしたり格好良く表現したりして、そのグッズを売るのだ。
売り上げはモデルにした生徒と折半という事にすれば、良いと言う事になって、早速、そのモデルの生徒を探そうとした時、
【芳果】は、
『おい、こら、待て・・・』
と言った。
【芳一/主人格】は、
「ん?・・・
何かな?」
と聞き返す。
【芳果】は、
『んんっ、んんっ、んんっ・・・』
と変な咳払いをする。
【芳一/主人格】は、
「え?・・・
何???」
と再度聞き返す。
【芳寿】は、
『鈍いわね。
貴女もハッキリと言いなさいよね。
これじゃ、伝わるものも伝わらないわよ。
【芳一君】はこういうのは鈍い方なんだから。
ハッキリ言わないと解らないのよ』
と言った。
【芳一/主人格】が、
「だから、何が?」
と三度聞き返す。
【芳果】は、
『えぇい、鈍い奴じゃ。
モデルならここに三名おるじゃろうが。
まず、我らをやるのが筋であろうが。
この唐変木が』
と叱咤する。
【芳一/主人格】は、
「・・・あぁ、そうか。
ごめん、ごめん。
意識が外に向いてた。
確かにそうだ。
ここに最高のモデルが3人も居たのを忘れてた。
まずは、君達から作ろうか」
とやっと理解したのである。
まともな恋愛をしてこなかった【芳一/主人格】にそれを求めるのは酷と言うものだった。




