第十六章16 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】14/【芳一】の第1班の展開(【まいなぁめじゃあ編】)9
【芳一/主人格】が考えた第6案は、【ごっこ遊び】の提案である。
簡単に言えば【コスプレ】して、そのシチュエーションを再現してもらうと言う物である。
例えば、こんなシーンを作る。
登場キャラクターは、
【A子】、
【B子】、
【C太郎】、
【D助】
の4人。
【A子】は【C太郎】の事が好きだが、【C太郎】は、【A子】の幼なじみ、【B子】と付き合っている。
そんな時、転校生の【D助】が現れた。
【B子】は【D助】の事がちょっと気になる様子だった。
そこで、【A子】は、【B子】に【C太郎】と別れさせて、【D助】と付き合う様に仕向けてその後で【C太郎】と付き合う事にした。
と言う内容の【漫画】か【小説】、【シナリオ】、【絵コンテ】などで表現して、それを生徒に見せる。
そして、それを再現してみませんか?と提案するのだ。
これならば、恥ずかしくて恋愛出来ない生徒も役になりきる事でそれが出来ると言う事を遊びとして提案したのである。
もちろん、これは単なる一例である。
色んなバリエーションを作り、それを再現させる事で生徒がなりきって楽しむと言う遊びである。
時々アレンジを加えて、シナリオなどにない展開をさせるなどのご愛敬も考えられるし、色んなパターンの遊びが出来ると言うものである。
また、コスプレの要素もちょっとあるので、ちょっとしたコスプレイヤーの気分も味わえると言う事にある。
もちろん、同じ内容のシナリオを複数のグループが演じてどれが一番上手かった。
どれが一番グッとくるなどの評価で競っても面白いだろう。
さっきは恋愛物にしたが、バトル展開にしたって、ホラー展開にしたって何でも良いのだ。
とにかく楽しめる要素なら良い。
いじめにつながる事はタブーだが、気になって居る者同士を出演させて仲を発展させる起爆剤の様になれば良いなと思って提案したのだった。
お祭り騒ぎになって授業の妨げにならない様に調節して、色々と試してみようかな?と思って色んな物を作った。
第一弾はシンプルな恋愛物にして短いショートストーリーにして生徒に提供した。
結果としては教師達に、
「もっと大人になりなさい」
「ごっこ遊びなんて子供のする事です」
などと注意されて強制終了させられたが、この時点で、【キャラクター遊び部】はかなりの認知度になっていた。
後一押しだと思った【芳一/主人格】はだめ押しの第7案を考える事にしたのだった。




