第十六章13 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】11/【芳一】の第1班の展開(【まいなぁめじゃあ編】)6
【芳一】提案の【ペーパークラフト】を使った遊び、【ペーパークラフトトラップ&トレジャーゲーム】を作ることになり、【芳一】は【芳果】、【芳寿】、【美和】の3人に、基本となるトラップなどの作り方を教え、とりあえず、A2のコピー用紙の範囲内でそれぞれジオラマを作る事にした。
作っている工程でもいろいろあるのだが、それを紹介していると時間がもったいないので省略するが、【芳一】達4人はそれぞれの【ペーパークラフトジオラマ】を作り、それぞれ、【キャラクターペーパークラフト】を使ってその遊びを生徒の前で披露した。
例えば、隠し部屋に行きたいけど、行くことが普通にしていると出来ないが、鍵のある場所を探して、その鍵を持って行くと、隠し部屋を開けるためのギミックが用意されており、それを鍵を開ける様に差し込んだりすると扉が開き通れる様になったり、
目立たない場所、例えば、上から目視しただけでは気付かない場所に隠れた入り口があり、それを見つけるとワープするという設定があったり、
門番のボスキャラのペーパークラフトなどを配置して、それをバトル(例えばじゃんけんやくじ引き、その他の勝負をして勝つ事)で勝利して、通れる様にしたり、
屋根の上に宝箱が設置されているが屋根の上に行く方法が見つからず、それが謎解きによって見つけ出せる様に工夫していたり、
等々、紙を使って表現出来るものを細かく作り、A2の範囲内のエリアで工夫して、侵入者を防ぐ様にしたりしている。
日本の城の様に、敵からの侵入を防ぐ様な仕掛けなども入れたりして、結構楽しめる様に作れる。
アイディア1つで、どんな感じの展開にも持って行けるので、生徒同士アイディアを出し合って、この遊びを色んなバリエーションで展開出来る事を示して見せた。
この様にして、【芳一】達4人は、【キャラクター遊び部】という部活がある事をアピールして見せたのだが、これ1案だけでどうにかなるとは思っていない。
生徒の2割以上を納得させて【部活】として承認してもらうには、もう、2、3案は必要だと考えた【芳一】は続けて次の案を考える。
次の案は、【ペーパークラフトトラップ&トレジャーゲーム】のブームがある内に打ち出さないと、意味がない。
生徒は次の遊びが示されないと飽きてしまう。
だから、すぐに次の案を考える事にした。
【芳一】は、
「次は、【キャラクターグッズ宝探し】をしようと思う」
と言った。
【芳果】が、
『宝探しならば、今回のジオラマでもやっていたではないか?
何が違うというのじゃ?』
と聞いた。
【芳一】は、
「あれはジオラマを使った遊び。
今回は学校の中に、僕が自作で作った【キャラクターグッズ】を欲しい人を集めて、宝探しをやってもらう。
欲しいという【グッズ】に対して、別々のヒントを書いた【カード】を渡すんだよ。
それに書かれた謎を解いていくと最終的に【キャラクターグッズ】を隠している所にたどり着く。
これは早い者順で、1番先に見つけた人が、その【キャラクターグッズ】をゲットするって寸法だよ。
これなら学校の生徒を巻き込んで遊びになるでしょ?
昼休みの間だけでも良いし、放課後にやっても良いし。
上手くイベントになると思うけど」
と次の提案をしたのだった。




