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第十六章12 【覇王杯/オーバーロード・カップ/唯野 芳一チーム】10/【芳一】の第1班の展開(【まいなぁめじゃあ編】)5

 【美和】が、

『もったいぶらないで、教えてあげれば?

 私は、心が同期しているから知ってるけど』

 と言った。

 そう、【美和】は、【主人格】の【リアライズ・イマジナリー・フレンド】なので、彼の考えている事の一部は同期すれば知る事が出来るのだ。

 【芳一】は、

「そうだけど、まずは基礎になる部分を作って、それを見せてから説明した方が良いかなと思ってさ」

 と言って、黙々と何かを作り始めた。

 何やら紙を切ったり貼ったりしている様だが、【芳一】は【芳果】と【芳寿】に見えない様に作業していたので2人には見えない。

 10分ほどしてから、

「はい、出来た。

 じゃあ、とりあえず、2人(【芳果】と【芳寿】)とも、ここに3つの引きだしを作ったんだけど、どれか1つずつ引いてみて?

 3つの内、1つは当たり。

 残り2つはハズレだよ」

 と言った。

 【芳果】は、

『なんじゃ、こんなもの・・・

 子供だましな・・・』

 と言って引こうとすると、【芳寿】が、

『待って、それは妾が引く。

 えいっ・・・

 やったぁ~、当たりぃ~』

 と言って喜んだ。

 【芳果】は、

『貴様、それは我が引こうとしたやつだぞ』

 と文句を言った。

 【芳寿】は、

『早い者勝ちよ、早い者勝ち。

 妾はちょっと答えが見えたから取られる前に取ったのよ』

 と言った。

 【芳一】は、

「まぁまぁ。

 これが簡単なトラップとして工作出来ると思うんだよね。

 もっと単純に考えればトランプのカード3枚使って、1枚は当たりで宝物が出た事になって、残る2枚は爆弾とミミックと言った感じにして3枚の内、1枚を引かせる様にしても良いし」

 と言った。

 【芳果】が、

『何が言いたいのじゃ?はっきりせんか』

 と言うと、【芳一】は、

「簡単だよ。

 こういう単純なトラップをいくつも作って、それをA2のコピー用紙を貼り合わせて作ったペーパークラフトのジオラマを作って色んな場所に配置するんだよ。

 それで、僕らをモデルにした【キャラクターペーパークラフト】を使って【双六】の様にして遊ぶんだ。

 サイコロとかルーレットを使って進む様にして、仕掛けたトラップを解除して宝を見つけるってゲームにするんだ。

 クラス対抗戦の様にして、それぞれのクラスが作ったジオラマを他のクラスのキャラクターペーパークラフトで攻略していくって感じにするんだ。

 それならどのクラスが難しいジオラマを作れるかって事になるし、仕掛けを作る時、他のクラスの人に解らない様に作ったりスパイを送ったり色々面白くなると思うんだよね。

 リアルな絵にする必要もないし、みんな落書き感覚で、ジオラマやキャラクターペーパークラフトを協力して作れば面白くなると思うよ。

 簡単に表現すれば紙工作イベントだね。

 これを【キャラクター遊び部】の第1弾の遊びにしようと思う。

 ただ、いきなり大規模なものは作れないから僕ら4人だけで楽しめる小規模なものを作ってみんなの前で遊んでみせるんだよ」

 と言った。

 【芳寿】は、

『さすがは私が認めた【芳一くん】ね。

 こういう娯楽を考えさせたら右に出るものなしってかんじね』

 と言って軽く頬にキスしたのだった。

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