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戦場の猫  作者: つな(DD)
19/19

【ネタバレ有り】人物設定


ネタバレを含む人物設定とあらすじです。




 *** *** ***




◆(猪野寺ヤイチ)いち

どことなくクールで、まだ幼さが残る少年兵

太陽の日に弱く夜目(よめ)が利くヤモクと呼ばれる種族で、足が速く聡明


大きな屋敷で生まれ、父はヤモクであるいちを隠すために地下牢で育てていた。

(およそ人間らしい生活などさせてもらえず、ただ生きていただけ)

だがクニの取り締まりで家が調べられいちが見つかり、猪野寺家は崩壊、離散。いちはそのまま捨てられて軍に拾われた

後にアラタの好意によって北葉月の名をもらうが、名乗りはせず


◆北葉月アラタ

冷静に見えて激情家であり、自らに根付いている差別の感情と偽善に自己嫌悪を繰り返す

剣術には長けているが、銃は苦手

家柄は良いようだが、本人がそれを無しに自分を認めて欲しいタイプなので、その性格が災いして生意気だと上からはやっかまれている。未だ少尉止まり


◆本城ミコト

中佐という肩書きに似合わぬ穏やかな男

実はヤモクの特徴を少し持っているが見た目からは分からないため、親にさえ秘密にして生きてきた。

しかしその秀でている能力が上記を逸しているため、軍での扱いも妙で、浮いた存在になっている。

いちを気に掛ける


◆八代バーンハード

海兵団から海軍大佐にまで出世したやり手

大らかな性格で皆の心をすぐに開かせる特技を持つ

ミコトの幼馴染みで、北葉月家とも旧知

義理の姉の息子であるアラタの成長を見守ってきた


◆(夜人(よひと)テトラ)てつ

ヤモク部隊の隊長、負けん気が強く快活な青年

生まれてすぐに捨てられたが、内密に祖母が育ててくれた

10の時に祖母が死に、それからは一人で生きてきた。

苦労してきた過去を感じさせない明るさとノリの良い口調で幼い部下たちをうまく纏めている。


◆ヤモク部隊

たく、(柊ミコト)こと、すず、(霧雨ハオナギ)はお…他

……20名弱


ヤモクに生まれると苗字をクニから剥奪され、生涯において本名を名乗ることを許されない


ヤモクを産んだ家は忌み嫌われ迫害される

そのためいちのように家族からも蔑まれて

恨まれて捨てられる子がほとんど


なので自分の本名を知らないヤモクが多い

そういったことを含め、(迷惑がかかるのではないかと)北葉月を名乗ることはいちには出来なかった。


◆ヤモク

見た目はほとんど人間と同じ、耳が大きく尖っているくらい。

夜目(よめ)が利き、鼻も耳も良い。

色を判別する神経が猫と同じ2本で、日の光に弱い。

どういった経緯で生まれるのかはまだ明らかにされていない。




 *** *** ***




初期あらすじ



陸軍第三大隊第六中隊第三小隊の隊長

第六中隊の隊長は海堂ユリノ中尉、第三大隊の隊長は陸奥ゴートン大佐


アラタたちを見捨てて本土に逃げ帰ったのはイオン大佐率いる第一大隊、オクノ中佐率いる第七大隊、キリジマ大佐率いる第八大隊、フクト大佐率いる第九大隊、ザオ中佐率いる第十二大隊……計6300人余り

残されて死んだのは7800生き残ったのは2人(捕虜)

彼ら佐官全てが貴族出だったので国民からの批判は酷かった


ヤモク部隊は敵軍と衝突、いちとアラタが生き残る

結局捕虜になり、ジオル島は敵国のものに。

敵側にいた医師の計らいによっていちは保護され、ヤモクたちの亡骸は守られる。数ヶ月ののち、自国の船で帰還。


少数で残り、最後まで戦い抜いたとアラタは少佐になるが、内心怒りに煮える。

(陸軍第十五大隊第三中隊、隊長に任命。第十五大隊の隊長はミコト中佐)

アラタは自分の隊にいちを迎え入れたが、アラタはまだ無意識下にヤモクへの差別を抱いていた


攻め入られた本土の南端、フートという土地に向かう。

いちはシチョウ部隊の中でただ1人のヤモクで、生きがいを見つけ仕事に励んだ。

ほとんど休みも取らずに毎日日没と共に何里もの距離を行き来し、伝達、兵站、時には単独で敵勢調査にも出た。


ある時、伝達を頼んだきり戻ってこなくなる。

アラタは中佐でありながら部下の制止を聞かずにいちを探しに行く。

いちは帰りの道すがら疲労で倒れこみ、動けなくなり、あたりは薄明るくなっていた。初めて目にする太陽にいちの心は震えたが間一髪の所でアラタが暗幕を抱えて現れ、いちを助ける。

このまま死にたかったと錯乱するいちはとても隊には置いておけず、アラタは融通の利く軍医の元へいちを送った。


その医務室に部下の怪我の様子を見に来た海軍のハルド(バーンハード)閣下と親しくなる。

アラタのことが共通点となり2人はいろいろなことを話す。

彼は大らかで、不思議といちの心も開かれてしまう。

元気を取り戻したいちはアラタが実家に引き取らせるというのも聞かずに戦場に復帰した。

ハルドとはもう二度と会えないと握手を交わす。


戦場に戻り、部隊はどんどん減少していき、アラタといちは共に駆けたが、遂には敵軍に捕まり息絶える。


クニが降伏を宣言したのはその翌日のこと。





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