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これが正しき英雄譚?  作者: 少雨
7/14

恋焦がれる者(下)

次のネタの前に本分書きたいだが何故かこの作品無駄に筆の乗りがいい(誤用だけどきにしないで)


と言うう事で@2-3話は毎日更新その後はネタ思いつき次第

昨日の会議は予想以上に巧く行った。鉱山の管理権を持っていかれたが東の5カ国の件は私に一任される事となり私は東部管理官という役職に着く事となった。正直彼の話術には毎度ながら呆れるしかない。なんというか性質の悪い夢を見ている気分になる。


「さて、これで一安心ですな。卿。私はまた少し遠出してくる予定ですので後のことはお任せします。」


「今度は何処に行く予定ですか?勇者様」


彼は中央の本部に長く居る事はない。いつも何処かの国を回っている事が常だ。彼がここに居てくれればいのだが、彼は色々な理由で本部から居なくなる。彼に本部に居るのが嫌いなの?と聞いたところ

「基本的に俺って宗教って肌に合わないのよ。宗教の基本原理って『神の語る正しき言葉を盲目的に信じなさい』じゃない?んで俺は何も考えない人間が嫌いだから。」

との事で探求者や求道者は大好きらしい。


「一応今度は南の島国を回ろうと思います。まだあちら側では海の魔族の活動が活発だそうなので「資源の輸送」と「その輸送の護衛」それに「討伐戦力」としてもあちら側に一度行って欲しい着て欲しいという打診がありまして一度伺おうと思います。」


「大人気ですね?」


「致し方ありません。なにせ自分は勇者ですから。」


彼は平然と応える。その姿に苦笑を思わず浮かべそうになるがここは往来の真ん中誰に見られているのか判らない以上迂闊な事は出来ません。


「勇者様~」


彼に何時頃次に返ってくるのか伺おうとした所聞き慣れた声が響く振り返る私の横で彼女は彼に抱きつく。その姿に心の隅に押し込めた思いがドロット溢れ出す。イケナイカンガエルナ心が悲鳴を上げ理性が吹き飛びそうになるのを必死でこらえる。


「あまり人通りの多い所で抱きつくのは良くないと思うのですが?」


「勇者様が用事があるからと言って私たちを置いていかれ寂しかったからです。」


「それは失礼。女性にさびしい思いをさせるのはマナー違反かな?」


ヤメテクレソノエガオカレニミセナイデクレ。ソノエガオハワタシダケダッタハズナノニワタシニダケムケラレルハズダッタノニ

彼女は彼から離れると此方を向いて一礼する。


「お久しぶりです。兄さん」


アアウラメシイ。ナゼカノジョハセイジョトシテエラバレタノノダロウ。ナゼカノジョガイモウトナノダロウ。ナゼワタシニマオウヲタオスダケノチカラガナカッタノダロウ。


ナゼダナゼダナゼダナ


「兄さん。幾らなんでも可愛い妹の前で考え事は良くないですよ。」


妹にポカリと叩かれて私は正気に戻る。


「失礼。また一段と美しくなった妹に驚いて居ただけですよ。ところで、ここは神殿の中なのですから兄ではなく閣下と呼んでください。聖女様」


口から滑り落ちるのは懺悔ではなく。薄っぺらな嘘と偽りの注意。こんな言葉を言いたいわけではないのに、こな風に眺めていたいのではないのに、閣下などと呼んで欲しいのではなく私の名を呼んでほしのに、私には眺める事しか出来ない。


「はーい。えへへ。勇者様も私最近綺麗になったと思います?」


「そうだね。最近一段と雰囲気が明るくなったお陰で綺麗になったよ。」


彼の言葉に一喜一憂する彼女ああどうして私がどうしても欲しかった物はこんなにも近くて遠いのだろう・・・・。


「と言う事で、とりあえず着いて早々に悪いのだけど南の港行きの馬車を捕まえておいてもらえるかな?」


「そうですね。助けを求める人が居るなら早く行かないと。判りました。後の2人も見つけて南の門で待機してますね。」


そう言い残して彼女は風の様に走っていく。ドオシテドウシテ


「ふふふ、可愛くて良い妹だな。」


彼が笑う。私の気持ちを知らないで。でも彼にもこの心のうちは見せてはいけない。妹に恋焦がれるのも、神に仕える聖女に恋焦がれるのも、その先に在るのは異端者の烙印のみ。身を焦がすほどの嫉妬は誰にも語れず誰にも伝えられない。


「ああ、自慢の妹です。さて、私はこの案件の地盤を堅めに行きます。」


「次は多分2ヵ月後ぐらいに返ってくる。その間頼むよ。」


自分の執務室に歩き出した私に彼はそんな言葉を投げかける。2ヵ月後が楽しみで怖い。いつか自分の心のうちが抑えきれずに噴出してしまいそうで。彼を殺そうとしてしまいそうで。彼女を攫って何処までも何処までも逃げてしまいたい。でも私は今ここでその言葉に手を振りながら執務室に向かっている。そうだ忙しい執務に追われればこんな事を考えないで済む。私は急ぎ足で執務室に向かう。背後で彼がそれはそれは楽しそうな笑みを浮かべていたのも知らずに


そういえば今回のコンセプトって


嫉妬と友情だったけど


この小説のコンセプト何処いったんだろう・・・・・。本来の目的から大幅にずれてる・・・。


なんで書いたんだろう?まぁいいやw


ついでに次の内容決まってるので次回予告


「人が消える時」


前回の人身売買関係の時に出せばよかったと昨日思い出したネタで昨日の昨日まですっかり忘れてた。まぁ実にやば過ぎて誰かに話せる内容でも無かったんだけど、今更だから1人でも知っておいて欲しい話

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