恋焦がれる者(上)
上下になるか上中下になるか不明
Fateがまじで書けぬ・・・・。なのに此方はおもしろいぐらいペンが進む
・・・・・。こっちがサブなのに・・・・。
今日は彼らが教会を訪れるそうだ。彼とは数年の付き合いだが彼の人柄も性格も考え方も私と良く合うのに一つだけ致命的に合わない事がある。最早どうにもならない事だとも、最初から決まっていた事だと思っても、どうしても欲しかったもの・・・・・。
いけない。これ以上思ってはいけない。それは彼への裏切りであり私が信じる神への冒涜だ
私は神への祈りを切ると大きく息を吸い大きな溜息をつく。彼と会い取り留めない会話をしたり論議をするのは楽しく嬉しい。だが彼と会うという事は必然的にこの身を焦がす物・・・・・そう嫉妬・・・・・それを実感してしまう。いつもなら仕事や祈りなどでこの思いを誤魔化す事も出来るが彼と会うときはそれも出来ない。ああ嬉しく悲しく怖く喜ばしい。この感情はなんと呼べばいいのだろう。
そんな事を考えていたためか私は肩を叩かれるまで後ろの気配に気がつくことが出来なかった。振り返る私が見たのは満面の笑みの彼だ。思わず今まで考えていた感情が驚きと共に顔に浮かびかけたが意思で無理やり押え込む。そして残すのは形式的な笑み
「お久しぶりです。勇者様」
「ええ、お久しぶりです枢機卿閣下。閣下もお元気そうで何よりです。」
彼も形式上目上に対する礼を取る。目上の肩を叩くなど礼の上ではやってはいけない事なのですが実際の立ち居地は逆なので良いでしょう。
「相変わらず目上への礼は辞めて下さらないのですね?」
「年上に対して礼を取らないのは失礼に当たりましょう?」
いつもと変わらないやり取り。それが嬉しくそして嫉妬が我が身を焦がす。
「しかし勇者様に目上の礼を取られては私が目上の貴方に礼を立てれないのですが・・。」
「気に為されますな。何時も通り閣下は堂々としてられてれば良いのです。」
満面の笑みで彼は私に笑みを返す。ああ彼は本当に良い人だ。だから余計に私の嫉妬は身を焦がす。何度彼と気が合わなければ良かったのにと思ったことか。何度彼が相応しくなければ良かったと思ったことか。だが彼は良き人であり私の親友であり勇者なのだ。
「ところで積もる話もありますので、執務室にお邪魔させて頂いても宜しいですかな?」
彼の言葉を聴いて私は慌てた。そうだ。勇者様をお出迎えすらせず、尚且つ勇者様に出向かせて、こんな所で立ち話をさせるなど教会の面子に関わる。
「慌てなさるな卿。今回私が早く着きすぎた責もある上に、まだ誰とも枢機卿とは合っていない。」
悪戯っぽく目を細めて彼は小声で私に呟く。私は瞬時に話を理解して応える。
「ええあまり綺麗とは言えない執務室ですが美味しいお茶をお出しできると思います。」
「ええ閣下の部屋のお茶は美味しいので何時も立ち寄ってしまいます。今回も期待してみてもよろしいですかな?」
彼の笑みに思わず私も自然の笑みを浮かべて応える。
「ええ、この間良いお茶ッ葉が手に入りましたので今回も期待しておいて下さい。」
私達は私の執務室に向かって歩き出した。
あうあう~何故だーなんでこっちほぼ毎日更新になってるんだーーーー
もうなんか疲れたよパトラッシュ