とある王達の晩餐
まず2話が絡んでいます(ごめん間違い3話
2話を読んでいないと意味がわからない(3話です)
と言う事態に陥る可能性があります
って言うよりも今回言葉遊びのニュアンスが多いので考えながら読んでみてくださると幸です。
意味判らなかった?ゴメンナサイ文才不足は否めません
昨日、我らの王と名高き勇者さまが晩餐会を開かれており、私は名誉な事に丁度その日の食堂扉の番人の勤務でこのお二方のお食事の間扉の前で佇んでいました。
王と勇者様はお二人で仲良くお酒の話や国の未来について語られています。
「中々美味しいですな。隣国の晩餐会で出た食事よりよほどおいしいです。」
「勇者様にそう言って貰えるとは、料理人一同手を尽くした甲斐がありましょう」
「ええ。王が羨ましい。これからもこのような美味しい郷土食事を食べる事が出来るのですから。」
「勇者さまとて色々な国を回られて色々な食事を召し上がられているご様子で博識ですな。」
「ふふふ、王とお話出来る機会など勇者になる前は考えても居ませんでした。しかしその頃の杵柄とでも言いましょうか色々な食材について詳しくなりました。このワインは北の物ですかな?」
「いえ東の国の物ですよ。私の蔵の中でもお気に入りの一品です。」
「おっと失敬。この辺りで飲むワインだと北のものが隣国を通ってこの国に流れてくるものが多いとお聞きしまして、これも其方の物かと思いましいてね?お食事のほうも食材の中に北からの物がありましたのでね?」
「ワインの味利きは中々難しいですからね。勇者さまが間違われるのは致し方ないでしょう。」
「そう言って頂けると助かります。そういえば教会本部でこの間飲んだワインも中々美味しくどちらから運ばれて来たのかとお伺いした所、隣国から送られてきたものだったそうです。王も一度教会に伺って飲まれてみては如何です?」
「ワインを飲むために教会本部に出向くとは勇者様は剛毅な事ですな。ですが近々お伺いする事もあるのでその際に頂きましょう。」
「それが宜しいと思います。」
2人は和やかに談笑されている。
「そういえばこの国の一の姫様は隣国に嫁がれるので?」
「いえそういう話があっただけで、この間無くなりました。」
「それは残念ですな。お姫様もさぞかし気落ちなされているでしょうに。」
「ええ。なくなってしまった事を悲しんでいます」
「それ程に悲しまれているのでしたら教会本部に勤められては如何でしょう。神の御許で祈られればその心の痛みを少しは和らげる事も出来ると思いますよ?」
「いえいえ、それには及びません。親馬鹿と思われるかも知れませんが私は妻や娘や息子達を愛しておりますので近くに置いておきたいのです。」
「なるほど王は良い父ですね。」
少しの穏やかな沈黙の後、勇者様が続けます。
「先ほどのワインと食材の話なのですが、ワインはもう少し味の薄い物を食材は匂いの薄い物を使われると健康によく長生き出来ると思いますよ。私などは健康の為1日1本エリクサーを飲んでいます。王もいかがです?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
「ふふ。変わった健康マニアと良く言われます。自分としては随分好きなのですがね?勇者業は肉体が資本ですので健康には人一倍気を使うのですよ。」
「・・・・・・・・。」
「それと、一の姫様が一日も早く悲しみから立ち直られ新しい恋人を見つけられるのを神にお祈りさせていただきます。それでは自分はこれで失礼させて頂きます。」
そういわれると勇者様は退室されました。勇者様が立ち去られた後、王は終始無言で椅子に座られていました。勇者様との会話の余韻に浸られているのでしょう。私の仕事はこの門の番人立っているのが仕事ですから王が早く退室してくれないかな?などとは思っていませんよ?
はい。
今回はここまで。まず何処がダークだ!と思われた方もう一度先頭からどうぞ
2回目読み直しても何処がダークだ!と思われた方はゴメンなさい自分の力量不足です。
以下ネタバレ
まず
無くなる=なくなる=亡くなる
ワザワザ平仮名で書いた意味を発見できた人はいるのか?(自分で書いて読むと当たり前ながら気がつかないわけが無いわけで
郷土料理(この国の料理)なのに北の食材がはいっている?
=北の異物が混じってる。≒なんで?
食材は匂いの薄い物
健康に長生きできる
明らかに変な言い回しですよね?
お姫様が悲しんでいるから教会の本部にお姫様を連れて行ったら?って明らかにおかしいですよね?教会に行かれては?なら判りますが態々1国の姫を本部に連れて行けって可笑しな話ですね。
更に最後で
「神にお祈りさせていただきます。」
これもおかしな言い回しですね。まるで毒の件黙る代わりに姫を教会に引き渡せという脅迫みたいに読めるのは気のせいですね
隠語だと
ワイン=経済≒お金=指示
という3つの意味で読めますね
今回はホノボノ日常篇でしたではまた。