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これが正しき英雄譚?  作者: 少雨
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人が消える時(臨)

タイトルイメージは「臨む」


対峙するときというイメージです。


朝だ。昨日の大災害の傷跡が白日の日の本に晒される時が来た。町並みの半分以上が無くなり中央にある半壊した城の周りには怪我を負った者、親しき者を失った者、子を失った親、多くの嘆きが渦巻く。その中心部で未だ俺達は走り回っていた。昨日の夜の段階で重症患者の応急処置は終わったが軽症者をほっとく訳ににも行かず、また重症患者の様態が急変する事も有り右に左に走り回っている。正直いくら俺でも魔力の補充のし過ぎできつくなってきた。外で壁際にもたれ掛り此方を眺めている魔術師が怨めしい。なんで外かって?怪我もしてないし治癒も出来ない奴がこの野戦病院みたいな大騒ぎの中に座って待ってるのがむかt・・・・・邪魔だったから外に出てもらったのさ。

 俺も結構テンションが可笑しな事になってるし限界に近いかも?自分でそんな事を考えて居るとドタバタと何人かの他の町の神官と緊急物資を持った商人達が入ってくる。やはり予想通り何人かの顔ぶれが戻って来ていない。ふふふ。火事場泥棒だけして働かないとか許さん!!まぁ今回手を俺は下さないけどね?

 俺達は増援の神官たちに中央を任せると町の巡回と生存者の確認の作業を行っている。大きな港町だけあり、市民登録は義務化されており何処の土地が誰の物かと合わせて明確に書かれている。この町の領主は相当な名君だったのが覗える仕事内容だが、当然ながら良い奴ってのは長生きしない。この津波の際に少しでも被害を抑えるために町に何人かの魔術師と一緒に彼は結界を張りその全員と魔力を使いきって息絶えた。復興のほうが名君と呼ばれる人間の出番だと思うのだけどね?まぁこの規模の津波で意外と生存者が多いのはそういう事だったのかと彼の行動には納得できた。普通なら木造の家が残るなんて考えられない規模の大津波だったから。そんな事をしながら私達は各番地を回り生存者、呆然と座り込んでる人や家のあった場所を掘り起こしてる人や泣き崩れて死体を抱きしめてる人それに大声を出しながら誰かの名前を呼んでる人に声を掛ける。

「貴方の名前教えていただけますか?あと出来ればで構いませんが亡くなった方が判るようでしたお名前教えていただけますか?」

と尋ねるとやつ当たりのように俺に掴み掛かって来る人も多かったが問答無用で殴って置いた。殴る事より後悔して殴られたいと思う人が大半だろうからね?まぁそんな騒ぎを起こしながら名前を確認して各番地の真ん中ぐらいに張り紙を張っておく「市民登録の再確認行って居ます。まだ行なっていない人は城の方へ一度ご確認ください。」そう書かれた紙を片手に俺の後ろに居るのは魔術師だ。因みにその張り紙は歩きながら書いて貼り付けて貰ってる。相変わらず少し無茶な注文したのに粛々と実行しやがる。才能の塊ってやつだな・・・・・

 そんな事を繰り返すと私達はとある半壊した店の前を通り過ぎようとしたその時ふっと魔術師の視線が逸れた。ココか!俺は口元に笑みが出るのを押える未だ笑みを見せるのは早い。そして店の中では誰かが動いている気配がする。俺は目的地を店の中に変えて歩き出す。


レディース&ジェントルメンようこそいらっしゃいました。

私はこの舞台の脚本家であり勇者と呼ばれる主人公メインキャラクター


ここに当舞台の開幕の宣言をさせて頂きましょう。

さぁ幕は上がる。喜劇と悲劇と惨劇の始まりだ。



旋光の輪舞ゲームのセリフと「異世界の生き方」のミックス


ようはレディスー&ジェントルメンと言わせたかっただけ。


ネタ元


レディスー&ジェントルメン これが最後のカーテンコール♪

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