人が消える時(神)
神の御使いだからの神
因みに今回も文章少な目な理由は
本来は(魔)(神)はこの1・5倍ほどの分量在ったんですが両方とも削って併せて、次の話にしました。まぁぶっちゃけこの(神)と次の(危)は本来無くても問題が無かったりします。
いやね?入れないと勇者が何を考えてるかどういう人間なのか判らないかな?という変な親切設計(何w
ネタが無いから時間稼ぎとも言う。
魔術師が赤子を連れて帰って来たのには驚いた。正直、彼がそんな行動を取るのはもっと先だと思ってた。だからこそ俺は今回は手を出さない事にした。もっともっと苦しみ考えろ。それが今の彼には必要だ。
赤子を連れてきた彼は所在なさげに彼は立ち竦んでいる。当たり前だ。身寄りも無い赤子を連れてきた所で誰かに預けようにも今そんな施設は壊滅してる上にそんな事の前に死に掛けている人間の救助とその治療すら人手も薬も何もかもが足りない。今は時間も人手も1人でも欲しい事態だが彼に子供をどうしたらいいのか教えてやるつもりは無い。俺は彼の視線を意図的に黙殺して救助のプランと救助にいく人間のチーム分けを伝える。
冒険者を中核に動ける人間を配置してそれぞれに生き残った魔術師と神官を付ける。救助し次第、可能な限り応急処置を施し中央まで搬送してここで聖女を中心とした強力な少数の神官で対応する。自警団や騎士は戦士を中心とした部隊に再編して海からまたモンスターが上がって来ない様に海岸線の防衛に当たっている。救助を行っている人間は民間人が多い為防衛線を構築しないと救助した人間より多くの犠牲者が出てしまうという本末転倒な事態になりかねない。
俺か?俺は魔力タンク 兼 魔力触媒 兼 神官(ヒ-ラー)だ。
俺は6属性全ての魔法が使えるので闇魔法《魔力吸収》(ドレイン)を逆に使って残り魔力の少なくなった魔術師、神官に魔力を補充するのが1つ目の仕事。
また勇者の称号を持つ者は神の御使いと呼ばれるように神の加護を受け、神聖属性の奇跡を起こす触媒として最高クラスの素質を得ているのだ。つまり俺が居るだけで神官の癒しの奇跡は威力が倍増して魔力の消費も半減するのだこれが2つ目の仕事。
また俺自身も聖女には及ばない物の相当高位の癒しの奇跡を使える為俺自身も治癒に参加できると言う万能ぷり。これが3つ目の仕事
これらの事から俺はココに待機する必要があるわけだ。さて指示も終わった事だし近くの重症患者の治療を始めますか。彼からの視線は完全に無視だ。そうやって無視するつもりだったのだが、私が無視するのに痺れを切らしたのか彼から近寄ってきて私に無言で赤子を差し出す。いやどうしろと?と私が聞くと知らないどうにかしろと言い返してきた。替わりに治癒作業出来るの?と聞き返すと彼は首を振る。なら今お宅に出来る仕事は?と聞くと彼は首を傾げる。無いよね?じゃあ子供の世話よろしく。そういうと彼に背を向ける。その際彼の無表情な表情の中で視線だけが僅かに揺れたのを俺はしっかり確認する。
ああ実に良い兆候だ。さぁココからが試練だ。
追加でもういい加減どうなのかと自分でも思うのだが
8話構成にそして次の魔術師*勇者ネタが繋がった。
自分でここまでやると発売延期を続けるゲーム会社みたいで嫌だ!
だが8話に伸ばしたのは後悔しない。べべつに「異世界の生き方」のネタ真似して見たかったから1話伸びたんじゃないんだからね!!!