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海底列車はゆれる

作者: えあち

列車の中はゆらゆら揺れる。

ゆらゆら揺れる。電車の床にはこんぶやワカメが定着していて、手すりに捕まるようにして流されないようにしている。ママさん昆布は、ぶつかって卵が壊れないように必死にくるまって、守ってる。それはニシンの卵なのに。

海底をずっと、列車は走る。もう車体は錆びてボロボロになってるのに。

2号車はタコの棲家にされているらしくて、乗客のスズメダイは半分くらいに減ったらしい。

ぐるぐる回る。この海底の遺跡を回り続ける。

律儀にエビは駅で待っている。列車が着くとコンブに隠れてひと休みする。

一周すると、また起きて餌を探しに行く。

ゆらゆら揺れる。錆色の列車はゆれる。

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― 新着の感想 ―
[良い点] リズミカルな文章に、奇妙な列車。独特な世界観が面白いと思いました。 [一言] 執筆がんばってください!
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