あとがき
短編故に全部をつぎ込めなかったので補足です。
人物ごとに解説していきます。
セシリア=アークライト
本作の主人公兼ヒロイン。結構重くてヤンデレ気質の女の子です。歳は二十前後です。戦争がどれだけ続いたのか考えてなかったので、とりあえず彼女たちが選ばれてから三年ほどで終結、その後二年後が本編という感じです。本来はもう少しお淑やかな性格でしたが、聖女に選ばれてから少しずつ荒んでいきました。聖女になって暫くは神を恨んでいましたが、人を守り癒すうちにやり甲斐を感じていました。ただマルタンが死んだ後は結構やばかったです。
マルタン=ガリレノフ
セシリアの幼馴染。本編の二年前の決戦で既に死んでいます。セシリアがイマジナリーマルタンと話していたと見せかけて本当にそこに幽霊マルタンがいたみたいなことをやりたかったんです。歳はセシリアと同じ。結構チンピラ気質でしたが、根が優しかったので周りからも慕われていました。彼が思いの力でセシリアの元に現れなければセシリアが第二の魔王になっていました。セシリアもやばいけどそれを受け止めるマルタンもやばいです。
クレア
戦争で魔族に旦那を殺された未亡人。その時彼女も重傷を負い、セシリアに治療されたことで彼女を恩人と慕っています。それと同時に、故郷を離れていたセシリアの母親から代わりを務めていました。
教会の子供達
皆戦争孤児です。各地の親を失った子供たちはセシリアの助力の元に教会や新設された孤児院て育てられています。なので彼らはセシリアが助けた子供たちのほんの一握りに過ぎません。大体の男の子の初恋はセシリア。
神
セシリアを聖女に選んだ張本神。本編でグラトリアが言っていたように、別に人間の味方とかではなくあくまでセシリア一人を祝福していたに過ぎません。だから彼が授けた奇跡は聖職者が使う白魔術のように魔族や悪霊に特攻効果はありません。
聖剣
神が自分と同等の力を持つ魔王に対する対抗策として地上に置いた聖遺物。これは魔族に特攻持ちです。マルタンが抜いたのはたまたま。
魔王
本編の二年前にマルタンと相打ちで倒されました。肉体が滅びても魂だけで存在することができます。唯一生き残った幹部のグラトリアに依代の用意することを命じていました。魂は普通に城の地下深くにあり、あの後普通にセシリアたちに浄化されました。
グラトリア
唯一生き残った魔王軍幹部。魔王軍の中では一番強かったんですが、セシリアの地雷を踏みまくった結果無事二人のかませにされました。
アンデットマルタン
思いの力で魔王と同じように魂だけで現世にしがみついた怨霊。戦闘形態の時以外はセシリア以外には視認できません。最初の怪物の形態は全身ではなく、マルタンが失った両足と右腕の部分です。本体は頭部から出現した上半身。折れて力を失った聖剣を吸収し、本来と同等の力を再現していました。
以上であとがきを終わります。