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第十六話:ヴィーヴィルとの決着

――エメラルドグリーンの地底湖が点在する広間。

 中心にあった水晶は砕け、天井から微かに差し込む光を鮮やかに分散し反射。

 壁面を虹のタペストリーで装飾したように彩り絢爛華麗に飾っている。


 まわりの華やかさとは対照的に、闇の魔素(マナ)を吸収する蛇竜ヴィーヴィル。


 対峙する中で<死せる戦士の剣(エインヘルヤル)>は覚醒した。

 現在、刃は帯電し青と黄の閃光を走せて、素材となった闇を司る五竜黒竜(ヘイロン)は言い切った。問題無く倒せると…………。

 刃の帯電が黒竜(ヘイロン)の鱗でできた鎧にも伝わり、体貌にも青と黄の稲妻を纏った。




 翼の傷を回復させ、飛翔しているヴィーヴィルは差し込む光を背に浴びる。


「では、本気を見せてやろう小娘ども」



 ヴィーヴィルの言葉に、私は腰を落し<死せる戦士の剣(エインヘルヤル)>を構えた。


 ――<ダークネス・ブレス>

 黒炎の即時発動前方範囲攻撃が開幕の合図とばかりに当たりを飲み込んだ。

 構えのみでブレスを受けたが、ダメージ自体はほとんど感じられない。

 ケッティ達も範囲外に回避している。


 続いて圧し掛かるようにヴィーヴィルが迫り、尾で叩きつけてきた。

 ――<テール・ビート・アップ>


 攻撃はまだ止まない。



「とっておきを喰らうがよい! <アルラヴィオレット・レイ>」


 目には見えないていない。

 だが、光線を受けているようで、ジリジリと肌の奥に痛みが通過して行く。


【マスター ソノ光線ハ 内側カラ 焼ク】

【加護シテイルガ 受ケ過ギルノ危険】


 人工遺物(アーティファクト)制御(コントロール)知性(インテリジェンス)黒竜(ヘイロン)が警告してくる。

 

「しかし見えない光線とは厄介だわ……」


 すると、<死せる戦士の剣(エインヘルヤル)>から黒い霧が発生。

 周囲を覆う。


【問題ナイ コレデ見エル】



「あまいっ! <シャドーバースト>」


 今度は影が爆発した!?

 どのような原理かは解らないが、影が破裂するようだ。

 霧が散ってしまう。

 技のコンビネーションが上手い。

 大きなダメージは受けていないが向こうのペースに飲まれている。



「やられてばかりでは面白くないわねっ」


 ――――ザッ! 


 自分でも驚く程の速さだった…………。

 軽い踏み込みで気が付けばヴィーヴィルの両翼を付根で斬り落した。


「ぐはっ一体何を………………」


 時が動き出したように斬り口から鮮血がほとばしる。

 もちろん、飛翔していたはずのヴィーヴィルは地を舐める。


【回申 魔素(マナ) 帯電状態 付加効果デス】



「グガッ グオォォォォォォォォォォッ!」


 地面に転がるヴィーヴィルが<闇竜の咆哮>をあげた!

 黒竜(ヘイロン)の恩恵を受けていないケッティ達が、後ろで畏怖状態になり硬直している。



 ヴィーヴィルは咆哮しながら起き上り、大きく息を吸い込んでいる。

 何か不味そうだ。


【凶猛 ブレス 来マス】


 このままブレスを喰らっては被害が大きそうだ。

 ――が、そのブレスが吐かれる事は無かった。




 咄嗟に強く踏み込んだ。


 刹那、青と黄の雷撃の如く閃光が射す。



 光が落ち着いた後には既に事が終わっていた。


 それはまるで野菜でも切ったように――――

 ヴィーヴィルの首、胴、尾が綺麗に輪切りにした。


「…………」

「…………」

「何が起きたのか見えなかったのニャ」



「自分でも驚くべき速さだったわ! ここまで一瞬に斬り刻めるとは……」


「もう少しこう………………素材として使えないの勿体ないのニャ!」

「そこか!」



 ――輪切りになったヴィーヴィルから大量の黒靄が立ちり、私達の体へと吸収されていく。

 

 私は身長が伸び、二十歳ぐらいに見えるようになった。

 案の定、胸も大きさが増し、むっちりプルンッと柔かそうに揺れるが、スイカでも入っているかのように凶悪に膨らんでいる。


 特に変わりを見せないケッティは、表情を欠いて空虚を見るようなジト目になっている………………。


「理不尽ニャ…………」


 ちなみにスコルとハティは体が一回り大きくなり、角は捻じれを加え立派に伸びた。

 各自が成長した中、広間でヴィーヴィルの封印されていた水晶があった場所に黒光りするものが――。


「何かありますニャ」

「ん?」


 ケッティが駆け寄ると、それは一振りの黒刀であった。

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